勘定分析 キャッシュフローへ

勘定科目の見える化です。

勘定分析 ごちゃごちゃを見える化

取引の記録を簿記では、仕訳で表現していき、集計して決算書に集約します。
会計ソフトを使っている場合は、ソフトが自動的に集計や転記をしてくれるので煩わしさはありません。

しかし、勘定科目ごとの増減を把握しようとすると会計ソフトがいくらデータを示してくれても、それを読み取れません。
また、簿記の試験では自分で勘定の増減の理由を処理に反映していることがわからないと混乱します。

そうした勘定分析に役立つツールがボックス図です。
(ボックス図 税務会計の非標準ツール)
以前の記事では、売上・売上原価・棚卸資産について言及しました。

ボックス図自体は、ストックとフローを一元的に見える化できるツールですので、貸借科目ならば処理の対象になります。
(損益科目はフローのデータとして表れます)

勘定分析 パターン化と連想

まず、勘定分析のパターンを確認します。
ストックとフローの情報を一元化するという点では一つですが、借方と貸方と分けるとパターンは2つです。

例えば、貸方(負債)の勘定科目である買掛金で以下の取引記録があった場合の期末残高は?
・期首残高120、当期仕入1,400、当期支払1,320、支払手形振出100(単位:万円)
(仕入は一旦買掛金に計上する)
・買掛金の期末残高は100、というわけです。

一つの勘定科目のみを分析の対象にもできますが、複数の勘定科目を連動させることも可能です。
このときには、ボックス図を連携することになります。
(勘定連絡というやつです)

上記は売上債権関連の勘定連絡です。
同じように仕入債務でも表現できます。
(仕入、買掛金、支払手形、前払金の勘定です)

勘定連絡図では、勘定科目同士のつながりをあらかじめ把握しておくことが必要です。
見方を変えると、勘定分析の際にも連想される勘定への影響を想定してみることも必要になります。

勘定分析 キャッシュフロー計算書にもつながる

勘定分析や勘定連絡図というと、受験簿記での利用を想定しがちです。
実務上の必要性となるとピンとこないかもしれません。

しかし、キャッシュフロー計算書の作成では勘定分析は欠かせません。
キャッシュフロー計算書では、事業活動のお金の増減を営業・投資・財務に分けて分析します。
お金というストックを分析するわけですから、個々の勘定科目とお金の増減の分析では勘定分析や勘定連絡図を理解しておく必要があるわけです。

フリーランス・個人事業主の方・中小企業にとってキャッシュフロー計算書は、制度上必須ではありません。
ただし、お金の増減には各勘定の変動が反映されています。
お金の増減の分析ができるという視点は、帳簿の作成や決算書の作成を超える問題に迫ることにつながります。

 

蛇足
勘定連絡図を想定しながら処理を考えるのは、数独や将棋や囲碁に近い印象です。
楽ではありません。

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