経営分析って知的でかっこいい、という誤解(笑)

かっこいいと思っていました、簿記を勉強する前は(笑)。

経営分析 作業じゃない知的な印象!?

複式簿記という仕組みを知ったときに2通りの印象があります。

  • シンプルなのに素晴らしい仕組み
  • ごちゃごちゃした事務処理でようわからん

あえて言えば、前者の印象を抱いた方は税理士試験を早々と
合格されるようです。

私は残念ながら後者の印象を受けました(笑)。

複式簿記では一連の処理(簿記一巡)、

  • 取引を読み解き
  • 仕訳に変換して
  • 集計をすることで

意味のある会計情報を得ていきます。

一連のプロセスをパッと見ると全貌がわかりにくいので、
ごちゃごちゃした事務処理という偏見になりがちです。

私は複式簿記の仕組みよりも経営分析の方が知的でカチッとした仕事
という印象をもっていました。

経営分析 自家中毒の可能性

経営分析は直感や主観や偏見を排して、

  • 期間ごとの比較
  • 同業他社との比較

といった処理のために有効です。

融資に際して用いられる「ローカルベンチマーク」でも
財務分析による経営指標が盛り込まれています。
(ローカルベンチマーク(ロカベン)とは? 財務分析編)

経営分析が有効かつ必要なツールであることがわかります。

その一方で、経営分析が自家中毒になりかねない可能性も
あります。

かつて、とある経営者よりコンサルティングを受けた結果、
法人成りをした方がトクと言われたと自信満々に語られた
ことがあります。

そのとき連呼されたことばが「経営分析」でした。

私がその言動を聞いてまいったなーと感じた理由は、

  • いったい何年前の分析か?
  • 何を目的としたコンサルティングや分析だったのか?
  • 経営者自身が分析内容を把握しているのか?

といったことに経営者が応えられそうになかったことです。

客観的で中立的な装いのある経営分析に経営者がとらわれてしまい
判断の軸がぶれている自家中毒の様相でした。

経営分析 分析の舞台裏を知っているか?

私やとある経営者が経営分析に一方的にとらわれたのは、
経営分析の客観的で中立的な性格というだけでなく、
経営分析の舞台裏を理解していなかったためです。

財務分析での裏付けには、適正な会計処理が不可欠です。

取引の都度、漏れなく会計処理をする必要があります。

経営成績と財政状態を一貫して処理するための複式簿記での
処理を継続することが経営分析の裏付けとなります。

経営分析が経理処理とは別に存在するわけではありません。

経営分析を有効に機能させるためには、分析を支えている
経理処理の理解が欠かせません。

 

蛇足
上記のとある経営者の法人成りの件は、以前の経営状況と
現況が変わっていたこともあり、結局見送り。
分析→判断→実行の時間感覚も経営分析の重要な課題です。

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