税理士試験受験者の強さをご存知ですか?

人財はいるんですよ。
見て見ぬふりをしているだけです。


実り豊かな稲

税理士受験者の強さ 応援すべきか?

2021年(令和3年)8月、コロナ禍はデルタ株により感染拡大が
続いています。

そうしたなかでも、税理士試験は実施されるようです。

年1回の試験であり、人生の大きな転機につながる可能性もあり、
受験される方が全力で受験できることを願っています。

と言いつつも、何だか私が税理士試験を受験される方を
ふわっと応援してよいものかとも思います。

税理士だから税理士受験者の気持ちをわかったり、代弁できる
とは限らないからです。

税理士受験者の強さ 受験に必要な強さとは?

税理士試験は受験資格が問われるとはいえ、個人の選択で
受験します。

受験の申し込み手続きさえしてしまえば、試験当日に会場へ
受験票を持っていけば受験できます。

上記のような表現は間違いではありません。

ただし、受験者の内面にはまったくかすりもしない表現です。

税理士試験は科目合格制度がとられています。

一見すると、仕事と受験を両立しながら税理士を目指せる制度
といえます。

しかし、「両立」は曲者(くせもの)です。

個人の任意の希望は願っただけでは実現しません。

とりわけ税理士試験は、学生よりも仕事や家庭生活を抱えながら
受験を続けられる方が目立つ試験です。

見方を変えれば、勉強や試験の出来不出来だけではなく、
受験を続ける環境次第での挫折率も高い印象です。

難度の高い試験に集中して勉強しようとしても、

  • 周りからの冷やかしや揶揄(やゆ)
  • 職場や同僚からの無理解
  • 家族からの無理解

といったマイナスの影響はありえます。

また、受験される方が受験を重視している場合、
就業環境や経済状況が厳しいこともあります。
(いわゆる非正規雇用やブラック企業・事務所での就業)

資格試験は合格こそ成果なのですが、受験にいたる過程や状況を
棚に上げていては、リアルな受験の実態は理解できません。

税理士試験を受験される方の成果を祈りつつ、
試験にいたるまでに挫折されなかったことに
安堵する気持ちもあります。

受験を続けるには、税理士になりたいという強い気持ちだけでなく、
受験される方をとりまく環境との折り合いをつける持続的な強さも
必要だと思います。

税理士受験者の強さ 試験の後は魅力と期待へ

税理士試験を受験される方の環境は様々です。

元受験者で税理士だからといって応援が通じるものでもありません。

ふわっとした応援よりも、受験される方には試験の後は、

  • どんな税理士になりたいか
  • 税理士としてどんな仕事がしたいか

といった税理士としての将来の魅力や期待に時間を使っていただければ
幸いです。

試験の後の課題は、そうした魅力や期待次第で千差万別です。

今までにない面白さにめぐり会えるかもしれません。

 

蛇足
税理士試験受験後のおすすめもあります。
(税理士試験終了後にやること 3選)

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