記帳代行と自計化

これも業界用語の交通整理ですね。

満開まであと二分か

記帳代行と自計化  とは何か

会計事務所のサービスの代表として記帳代行と自計化(支援)があります。

どちらも経理の帳簿を作るという点では共通なのですが、サービスのめざす方向性が異なります。

まず記帳代行です。
お客様から預かった資料を会計事務所のスタッフが整理して、会計ソフトに入力していきます。
(記帳の代行です)
通常は1ヶ月のサイクルで行い、その結果として試算表を作成します。
会計事務所によっては、この試算表をもとに月次損益決算書などを作ったりもします。

これに対して、自計化(支援)があります。
自計化とはお客様自身に帳簿を作ってもらう、つまり会計ソフトに入力していただくことです。
(自計化ということばは税務会計での業界用語です)
会計事務所はその自計化の支援とサポートをします。

記帳代行と自計化 サービスの方向と違い

記帳代行は悪く言えば、経理の丸投げのイメージです。
請求された支払いや手続きなどは経営者の方で行うのですが(記帳の代行なので)、経営の実態を表す帳簿の作成を委託するわけです。
帳簿作成の処理をスルーできるので経営者の方にとっては、負担が減ります。

記帳代行では帳簿の作成でのコスト負担も取り上げられますが、むしろ次の2点の喪失が見逃せません。
・時間
・経営感覚

記帳代行は通常1ヶ月単位で行いますが、資料のとりまとめや会計事務所の担当者とのスケジュール調整、その後の処理を考慮すると、処理対象月の結果(試算表など)は、通常2~3ヶ月後に把握することになります。
経営の判断をする際に、2~3ヶ月前の資料ではパッとしません。
変化している状況をタイムリーに把握できないことで、経営判断にも出遅れ感やズレが出ます。

自計化では、帳簿の完成度では支障があっても(勘定違いや消費税区分のミスなど)、状況の把握は早くなります。
会計事務所とのやりとりでも、資金繰りや節税対策を早めに着手できる可能性が高まります。

記帳代行と自計化 経営をとるなら自計化!、だが・・・

記帳代行と自計化は選択肢として並べられますが、どちらにするかという選択肢ではありません!

経営をする、判断を次々として行動するなら自計化していく方向しかありません!

記帳代行は、パソコンや会計ソフトが高価だった時代の名残です!

と気張ってみたいところですが、何事も状況や条件次第です(笑)。

まず、経営という意思決定や実行の連続を前提すると自計化が優先です。

ただし、自計化を経営者の方が単独で進めていくのは困難です。
自計化を始めるときや継続には支援が必要です。

また、経営とはいえ不動産収入などで極端に取引数が少ない場合は、記帳代行の依頼も有効だったりします。

記帳代行と自計化は、経営の実態をタイムリーに知りたいかどうかから見直すと必要性がわかります。

 

蛇足
数字をみるとシンドイという方は・・・、自計化の荒療治がおすすめです(笑)。

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