確定申告に「間に合った」? 経理も申告も年内からスタート!
なんやかんやで12月ですね。
間に合った? 感謝はされたが…
仕事をしてありがたいなーと思うのは、
- お金(報酬)(笑)
- 感謝や労いのことば
をお客様からいただいたときです。
感謝や労いのことばを聞くとホッとします。
とはいえ、どんなときでも同じようにホッとする
というわけでもありません。
安堵しつつも、もやっとした気持ちが残ることも
あります。
確定申告では、「よかった、間に合った」という
お客様のことばに気持ちが引っかかります。
間に合った? 計画?想定?の誤解
確定申告で「間に合う」といった表現には、
- 申告書の提出
- 納税
がセットになっています。
申告書の提出が完了したとしても、納税できなければ
確定申告の手続きは完了しません。
納税の手段は
- 現金、キャッシュレスという決済手段
- 即時納付、後日引き落としの決済時点
と選択肢があります。
納税の手段に選択肢があることは、ポジティブにみれば
- 資金繰りに余裕ができる
- 経営計画に納税を組み込める
という見方ができます。
一方、残念なネガティブな視点では、
- お金の管理がルーズになる
- 場当たり的な対応を先送りする
といった面があります。
納税の帳尻が合ったことだけを肯定的にとらえると、
計画通りに進んだと誤解しかねません。
延納を利用して5月まで確定申告の完了がずれ込んでいた場合、
「間に合った」は過大評価にもなります。
(税金の納付 延納での時間稼ぎも)
間に合った? 計画も申告も年内スタート!
確定申告は、決算の確定→申告書の作成となるので、
翌年(新年)に処理をせざるを得ません。
あえて当然のことをいっているのは、日常の経営や経理と
確定申告が時間上は並行するからです。
日常の経理と前年の決算申告の処理の並行は、
- 業務の負担
- 時間がタイト
- 納税を含んだ資金繰り
とプレッシャーの大きい状況です。
短期間で完了させることが業務とお金の管理の両面で
負担減につながります。
申告書の提出も納税も「間に合った」という結果を
想定通りと納得できるかもしれません。
そうした評価とは別の選択の可能性もあります。
年内から経理処理を進めて、確定申告の処理を進めることは、
- 新年の経営計画
- 納税を織り込んだ資金繰り
といった新年早々からの負担減につながります。
11ヶ月は終わりましたが、まだ1ヶ月あります。
新年を見据えるなら、ギリギリ先手が打てる時期です。
蛇足
2021年(令和3年)12月コロナ感染の再拡大の不安はあります。
その一方で、当局の確定申告への強い意志も感じる年末です。
申告期限の延長は期待できませんね(笑)。
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