確定申告書は書きません! 集める→入力→送信で完了!
ことばや表現に振り回されないことも効率化につながります。
プリンパイ(ビッケ・小松市)
申告書は書きません! 日常のことばとズレ
日常で使っていることばと実態は必ずしも一致していません。
たとえば、「瞬殺」や「速攻」。
目の前の処理に即応して、周囲の想定以上のスピードで
仕上げてしまうときに使う表現です。
リアルに何か(誰か?)をぶっ殺してしまうわけではありません(笑)。
知識や経験を共有している間柄だからこそ通じる表現です。
普段使っていることばは専門用語とは違って理解不能
というトラブルはありません。
その一方で、ことばで表現している
- 表面上の意味と
- 実態の取り扱いが
ズレてしまうケースがあります。
深刻な誤解にならない場合でも、効率化ではトラブります。
申告書は書きません! 集める→入力→送信
税理士の仕事のイメージというと、かつては書類に向かって
電卓を叩いているだったかもしれません。
(さらに遡るとそろばんと「腕抜き」でしょうか?)
現状の仕事風景は、パソコン(モニター・ディスプレイ)に
向かっている時間が大半です。
申告「書」や「書類」を「書く」・「記入する」と表現しても、
実際にはペンで紙に記入しているわけではありません。
大半の事務処理は、パソコン(含む周辺機器)の操作です。
- キーボードでの入力
- マウスでの選択
私も確定申告での説明をしていると、うっかり「書く」・「記入する」
と言ってしまいがちです。
確定申告に慣れていない方や手書きで済ませてきた方では、
手書きでの処理を連想するのも無理はありません。
実際の確定申告の処理では手書きでの処理ではなく、
- 集めた資料を
- パソコンで「集計」して
- オンライン上で「入力」して
- インターネットで「送信」する
といった流れになります。
「書く」・「記入する」といった表現は「集計」・「入力」を
象徴的に表すのみです。
申告書は書きません! DX化実践におすすめ
手書きでの処理に慣れてきた方にとって電子申告は気が重い
かもしれません。
電子申告で幸いな面は、
- 申告書や集計の様式が準備されている
- 記入漏れが生じにくい
- 集計ミスの不安がない
- 転記ミスや漏れがない
- 計算は自動化されている
- 修正や訂正が容易
といった負担の軽減があります。
ITの活用で生活や仕事のレベルを底上げするDX(デジタルトランスフォーメーション)
は近寄りがたい印象ですが電子申告をきっかけにスタートできます。
確定申告での処理のことばの使い方を変えるちょっとしたことでも
効率化につながります。
蛇足
確定申告手続きで電子申告が前提になると不要になるものが
意外に多いかもしれません。
- 電卓
- はんこ
- 朱肉
- のり
- はさみ
- 封筒
- 切手
確定申告の手続きのオンライン化を税金の手続きのためだけ
にするのはもったいないなーという印象も強まりますね。
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