地味な資料や帳簿をみる理由 将来を先回りする!
現実主義がつまらないとは限りません。
地味な資料 公開資料は将来図
独立してから意外によく目を通すようになったのは
官公庁の公開資料です。
各種の報告や公表、統計がウェブサイトで発表され、
PDFやExcelで提供されています。
判断や説明のための根拠を確認する上で、出典となる
第一次資料が最重要となります。
2次資料は解釈や解説・解題といった理解の助けにはなりますが、
余分な情報や見方・価値観が加わっています。
まずは第一次資料にあたる選択がおすすめです。
官公庁公表の第一次資料というと無味乾燥な印象ですが、
全くの誤解です。
法律・予算・組織の裏付けのある公表資料の内容は、
半ば確定した将来図をみる印象です。
(国税庁のDXマニフェスト 将来?、始まってるでしょ!?)
魅力のある公開資料ですが、一方で漫然と読んでも得るものは
乏しいかもしれません。
地味な資料 今と将来を専門知識でつなげる
公開資料や統計が無味乾燥と思われる背景には、
読み手の判断能力の違いがあります。
ざっくり言い換えると、専門知識や経験が乏しいと、
資料を読み込むことができません。
自分の知識や経験を基礎に公表されている資料を読むことで
これからの判断や行動につなげていきます。
ちょっと踏み込んでこうした資料の読解の理由を探ると、
今と将来を専門知識でつなげることといえます。
たとえば、DX(デジタルトランスフォーメーション)。
仕事や生活環境全体の向上を目指すDXを税務行政でも展開する
ということが公表されているわけですから、
・記帳や申告のオンライン化
・ペーパーレス化
・資料よりデータの共有
といった仕事の進め方がより重要になります。
変化に対して驚いたり、動揺して途方に暮れる事態を
予防できます。
将来をあらかじめ知ることで、現状を客観的にみることもできます。
地味な資料 足元の帳簿はいかがですか?
第一次資料は判断の材料として最重要です。
事業での最重要の参照すべき資料は帳簿です。
本来、帳簿をみれば過去から現在の経営状況がわかるはず、
これからの経営判断に役立つはずです。
見方を変えれば、現状がわかる帳簿が無いのであれば、
現状の経営状態がわからないというだけでなく、
これからの具体的な打ち手の根拠も示せません。
帳簿は一見すると無味乾燥な資料です。
しかし、専門知識や実態に基づいている帳簿は
経営の判断根拠として雄弁になり得ます。
将来が不確かだからこそ、経営の事実をきっちり反映した帳簿は
判断や行動の根拠になります。
将来の先回りの根拠は案外足元にあります。
蛇足
マスコミが大げさにとりあげる話題を「何を今さら」と
軽く受け流す余裕を持ちたいところです。
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