経験があっても税理士・専門家に依頼する理由とは?
経験は自信の裏付けになります。
問題は裏付けが永久保存ではないことだったりします。
経験にプラス ためらわない強み
「押し出しがいい」や「場慣れしている」といった表現があります。
言動や判断・行動にためらいがなく、自信に満ちている
といった印象です。
頼もしい印象だけでなく、行動の早さ・速さにもつながるので、
好循環につながりそうです。
「パッとしない」や「オドオドしている」と比べると、
違いが際立ちます。
そうした自信は知識や理解に加えて、「経験」も裏付けです。
たとえば、毎年の確定申告を自分で済ませていれば、
確定申告期の不安や動揺は少ないはずです。
申告・納税の経験が無い、自信の裏付けが薄い場合であれば、
税理士に依頼して対応することにもなります。
ここまでの展開ですと、経験者には税理士(専門家)は不要!?
となりかねません。
税理士としては将来が先細りしそうです(笑)。
経験があっても、税理士(専門家)に依頼する理由を説明できないと
商売あがったりになりかねません。
経験にプラス 裏付けのメンテナンス!?
自分で対応できることでも専門家に依頼する理由に、
- お金で時間を買う
- 分業による効率性
- 比較優位
といった発想があります。
経済性や効率性を重視した考え方です。
税理士(専門家)に依頼する理由としては、
- 安全性
- 確実性
といった別の視点もあります。
こちらの視点は、
- 経験の強みの不足を補う
という発想につながっています。
税金の背後にある税法は毎年何らかの変更があります。
前年以前であれば妥当であり、想定していた処理が、
当年には変更されていたケースがありえます。
また、制度に変更が無い場合であっても、
納税者の状況が変わっている場合もあります。
経験による自信は制度や前提に変更が無いことで
期待通りの成果となります。
言い換えれば、
- 制度や前提の変化を見失うと、
- 経験がかえって判断や行動をつまづかせる
といった残念な結果になります。
所得税の確定申告に限った問題ではありません。
たとえば、相続。
人生で相続手続きと向き合う機会は多くありません。
一方で、2023年(令和5年)だけでとらえてみても
相続関連の制度変更が多々あります。
- 共有関係
- 遺産分割
- 不動産登記 etc.
相続手続きだけにとどまらない影響がある場合には、
専門家への依頼が有効になります。
経験にプラス フォローやメンテナンスで活かす
経験から裏付けされている自信は強みです。
ただし、強みを維持したり活かしていくためには、
- 専門家によるフォローやメンテナンスが必要
ということができます。
車の車検や整備と似ています。
税理士であれば、会計・税金を軸にして関連する分野でも
情報や知識を継続して更新しています。
税金が関連する問題であれば、税理士がフォローすることで、
経験による自信が無駄になりません。
蛇足
2023年の民法改正では空き家問題といった社会問題が
背景にあります。
住宅問題は税法・民法と関連するので厄介ですね。
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