働き方がみられている!?
11月は「しわ寄せ」防止キャンペーン月間!
火災予防もお忘れなく!
働き方のキャンペーンなんて初めて聞いたかもしれません。
私も先日知りました(笑)。
ことばの連想で、「蛇足」が長めです。
しわ寄せ防止 官公庁のコラボ企画
官公庁の業務運営といえば、「縦割り行政」が連想されます。
所管する業務ごとに縄張りがあり融通が利かない
といった印象です。
とはいえ、そうした定型的な発想の例外もあります。
たとえば、消費税のインボイス制度。
国税庁だけでなく、経済産業省や公正取引委員会も
制度実施に向けて取り組んでいます。
(公正取引委員会はフリーランスとインボイスでもっと身近になる!)
あるいは、「しわ寄せ」防止キャンペーン。
テーマからわかるように厚生労働省を中心とした企画ですが、
- 公正取引委員会
- 中小企業庁
- 国税庁
とも連携しています。
しわ寄せ防止 企画の趣旨と対象の違い
「しわ寄せ」防止キャンペーンは働き方改革とつながっています。
キャンペーンは下記の対立しやすい構造を前提にしています。
- 働き方改革 ⇔ 取引適正化
- 大企業・親事業者 ⇔ 下請等中小事業者
上記の構造が前提のため、「しわ寄せ」防止キャンペーンでは、
- 大企業・親事業者
- 下請等中小事業者
といった区分ごとに確認内容が示されています。
大企業・親事業者から中小事業者への「しわ寄せ」防止への言及が目立ちます。
まず、厚労省。
経済産業省・中小企業庁も同様の方針を示しています。
根拠となる法律が「昭和」時代から存在しています。
言い換えると、「しわ寄せ」防止キャンペーンによる取り組みは、
目新しい内容ではなく、再確認や強化の性格が強い印象です。
しわ寄せ防止 みられている!?
「しわ寄せ」防止キャンペーンでは下請等中小事業者に対して、
大企業・親事業者とは異なる防止策も示しています。
その一つが取引の価格交渉をサポートする「下請かけこみ寺」の利用。
また、情報通報制度にも言及されています。
上記はいずれも既存の仕組みです。
「しわ寄せ」防止キャンペーンの内容は目新しさはないともいえますが、
依然として取引でのトラブルが未解決ということも示しています。
働き方がみられているという緊張関係は古いようですが、現代的な課題です。
蛇足
「11月 キャンペーン 強化月間」ということばが並ぶと、
- 火災予防月間
を連想するのが雪国の住人かもしれません。
消防庁が秋の火災予防をアナウンスしています。
(「令和4年秋季全国火災予防運動の実施について」)
標語と期間は以下の通りです。
予防のポイントが簡潔に示されています。
目新しい留意事項はありません。
わざわざ言われなくてもわかっている、という印象があります。
とはいえ、製品事故の調査で関わった火災を振り返ると、
「凡事徹底」は効果的な火災予防です。
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