確定申告をゴールから逆算するってどんな感じか?
ゴールから逆算して行動せよとはよくいわれますが、
そこそこ抽象的ですよね(笑)。
秋晴れに咲くひまわり
ゴールから逆算 オールラウンドを目指さない
新しいことに取り組もうとすると、肩に力が入ります。
完璧に、しっかりと、きっちり etc
力んではみるものの、いざ手をつけようとするとフリーズ状態…
たとえば、確定申告。
税理士が前倒しで処理をしましょうなどというから(笑)、
頑張ってみようとはするものの、
うっかり簿記の本などを読んでいると気が遠くなります。
会計や税務申告の書類を完璧にしようとするあまり、
自分にとって不要な勉強や処理にまで踏み込んでしまうと
先行き不透明感でお手上げ状態になります。
なんでも処理できるオールラウンダーになる必要はありません。
税理士のような専門家を目指す場合の取り組み方は
むしろは例外です。
実務上は、自分にとって必要な処理に絞っていけばOKです。
だからこそ、ゴールから逆算するという発想が効果を発揮します。
ゴールから逆算 期限と着地点の確認
確定申告でのゴールは、
- 決算書の作成
- 申告書の作成
- 決算書と申告書の提出
- 納税
になります.
期限は2月16日です(笑)。
3月15日ではありません。
前年分の確定申告で余分に時間を使うべきではないという発想です。
2月17日から3月15日はアディショナルタイムです(笑)。
最終的なゴールと期限が決まった後は、
取り組む処理や期限を分解します。
決算書の作成では、資料として
- 通帳の入出金のデータ
- 領収書やレシートの収集
- クレジットカードの利用履歴
- 固定資産台帳
- 棚卸資産台帳
が必要になります。
確定申告の対象は1月から12月ですので、12月末の棚卸も欠かせません。
(在庫の確認→売上原価の確定→損益の確定、というつながりです)
会計ソフトや帳簿への入力や集計は必要ですが、
処理が何のために必要なのか確認することが前提です。
税務申告では各種の控除の書類を集めておく必要があります。
税務申告書の所得控除の欄をチェックしながら
自分の関連する控除の書類を集めることになります。
所得控除では、手元のお金のバランスを考えながら利用する対象もあります。
- 社会保険料控除
- 小規模企業共済等掛金控除
- 寄付金控除
上記のような控除は、会計の処理や経営状態を予測しながら、
年内を期限に実行します。
ゴールから逆算 穴埋め問題を解いていく!
確定申告を年が明けてからではなく
年内から取り組もうとすると、
会計と税務申告の同時並行処理になります。
処理を前倒しすると節税や資産形成の選択肢は増えますが、
選択するという頭を悩ませる問題も増えます(笑)。
注意したいのは、そうした判断をする際に手が止まってしまうこと、
処理やめてしまうということです。
また、資料が十分集まっていないからということで
スタートを先延ばししてしまうかもしれません。
ゴールドと期限が決まっているならば、
不十分でもスタートしてしまうことがおすすめです。
処理だけをとらえると無駄が増えるようですが、
停止時間のロスは処理の先送りで後が詰まります。
ゴールや期限を具体的に逆算できないときには、
税理士への相談がおすすめになります。
蛇足
冒頭の写真は10月に撮影したものです。
意外ですが、秋に咲くひまわりもあるんですね。
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