相続税の申告が不要で一安心できるか?
申告不要でも情報の共有と見える化!

とりあえず税金や申告手続きが不要とわかると
ホッとしますね。

とはいえ、あくまで相続「税」限定でのお話です。

「相続」での手続きややるべきことは他にもあります。

準備はしっかりと!

申告不要でも 不安が大きい相続開始

「相続の開始」は穏やかな状況ではありません。

非日常的な事態に直面するわけで、「相続人」となり当事者には
心理的にも負担が大きくのしかかります。

葬儀や四十九日といった通常の法要が一段落すると、
「相続」一連の手続きに本格的に着手することになります。

懸念事項の一つが「相続税」の申告と納税です。

負担する税額だけでなく、申告手続きも重荷と感じられます。

そうした状況で申告が不要とわかると一安心です。
 (相続税のシミュレーターを使ってみる!)

申告不要でも 一安心できるのか?

相続税の申告・納税が不要とわかれば一安心できるものの、
「相続」の手続きが不要になるわけではありません。

相続税の申告期限は相続開始から10か月と制約がありますが、
締め切り効果としても機能します。

相続税申告が不要になることで、申告に関連した相続の準備や
手続きがかえって先送りされることもあります

たとえば、戸籍等の資料の収集。

あるいは相続財産の確認、目録の作成。

相続税に申告は不要でも、不動産の相続があれば登記が必要です。

相続人が複数であれば、申告時に「遺産分割協議書」を添付しますが、
申告不要では作成の機会を逃すかもしれません。

申告不要でも 情報の共有と見える化

相続開始後は相続人による相続の手続きや遺産分割を行います。

相続税申告は負担ですが、相続手続きを結果的には進める
という一面もあります。

申告が不要な場合には、相続人が積極的に手続きを進める
ということになります。

相続人全員が常にリアルで応対できるとは限りません。

お互いに離れていたり、遠方で生活していることもあります。

相続税の申告は不要でも、相続には遺産の分割やその後の生活など
財産の動向が関連することがあります。

相続人の間で誤解を生じさせない選択がおすすめです。

事業経営とは異なっていても、「情報の共有」や「見える化」は
相続問題でも有効なアプローチになります

 

蛇足
アイキャッチ画像は石川県最大の打ち上げ花火の会場である
川北町で撮影しました。
人口は6,000人と県内最小の自治体ですが、花火大会当日は
町外からも見物客が多数訪れます。
道路脇にカラーコーンを置いて路上駐車対策も万全のようです。

2025年(令和7年)の花火大会は8月2日(土)です。

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■林友範税理士事務所

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