経営シミュレーションに何が必要か?
儲かる経営キヅク君を利用してみる!
ツールの名称がストレートかつ横文字無しだったりすると
なんだかホッとします(笑)。
「シミュレーション」ということばにとらわれないように、
まずは要点をつかむことがおすすめです。
キヅク君 無料・オンラインで利用可能!
2025年(令和7年)は米の価格変動も注目されていますが、
原材料費や人件費の上昇も注目されています。
アメリカ政府の関税政策や7月の参議院選挙での公約でも、
経営コストに関連した話題が増えています。
経営の収支の現場や今後の見通しが気がかりとなるので、
シミュレーションしておく機会も増えそうです。
中小機構が提供しているツール、「儲かる経営キヅク君」が
手軽なシミュレーションツールとなります。
業種別・オンライン・登録不要で利用できます。
キヅク君 3段階で進めていく!
キヅク君の利用に特別な知識は不要です。
限られたデータを入力する操作のみで利用できます。
2期分の決算書(損益計算書)のデータがあれば利用可能です。
ツールの構成、利用する過程(ステップの流れ)の理解が優先です
キヅク君に限ったことではありませんが、
- 過去と現在との比較
- 現状の分析
- 現状から将来に向けての検討
といった3段階でシミュレーションを進めていきます。
過去と現在の比較はデータを並べて、データの増減や変化率を
「比較」していきます。
現状の分析は各項目(感情)の「分解」の過程となります。
売上高であれば、商品や取引先・数量を分ける過程となります。
シミュレーションは上記の過程を用意した段階の後、
現状から将来に向けての検討となります。
キヅク君 会計処理の成果を反映させる!
シミュレーションといっても特定のツールが必要になる
というわけではありません。
ExcelでもGoogleスプレッドシートでも実現可能です。
特別な専門知識や手の込んだスキルが必要になることもありません。
決算書や会計データ、表計算のシンプルな操作が可能であれば、
シミュレーションは可能です。
他方、利用するデータの信用性や分類・収集状況によっては
検討できる範囲や精度に限界があります。
経営の分析やシミュレーションは経営の「見える化」となりますが、
ツールやスキルで期待に応えられるとは言えません。
過去から現在に至る会計処理の成果がシミュレーションに反映されます。
シミュレーションが必ずしも複雑になるわけではありませんが、
税務申告の達成のみの視点だけでは十分とは言えない面があります。
シミュレーションを想定した会計処理の見直しも経営の改善につながります。
蛇足
「シミュレーション」ということばは聞き慣れているはずですが、
「シュミレーション」と言い間違えがちかもしれません。
「simulation」のスペルが念頭にあれば間違えにくくなります。
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