税理士業務は誰に依頼しても似たりよったりか?
相性の良し悪しはなぜ生じるのか?
税理士に業務を依頼する、といった判断はありふれていますが、
- 誰に。何を依頼するのか?
といった段階で立ち止まるかもしれません。
判断の基準を細分化、解像度UPを加えるおすすめです。
似たりよったり フワッとしている?
フワッとした注文は一般的にはみかけません。
ケーキっぽいお菓子をラーメン店で注文することはないはずです(笑)。
他方、私の従事している税理士業ではフワッとした依頼があります。
たとえば、相続発生後の相談。
相続なんだけど依頼できるかな?、という問い合わせがあり、
内容を尋ねてみると、「登記」の手続きだったり…
(登記は「司法書士」が取り扱う業務です)
税法を含めた法律や会計の処理が絡んだ処理や手続きは、
- 処理や手続きがわかりにくいだけでなく、
- 誰に、何を、どんな期待をして依頼するのか?
といったわかりにくさがあります。
判断の基準がフワッと曖昧だと、「どこも似たりよったり」
と区別がつきません。
似たりよったり どこに着目するか?
どこも似たりよったりに思える依頼であれば料金が基準になります。
何が似たりよったりに思えるのか、対象を絞ってみます。
税務会計業務の依頼であれば、
- 帳簿
- 決算書
- 申告書
といった対象が成果物です。
適正な税務会計処理を行っていれば、概ね結果は一致しそうです。
現実には依頼する税理士ごとに結果の相違が生じます。
脱税や過少申告を売りにする税理士がいるわけではなく(たぶん)、
保守的な判断などの相違によります。
成果物での違いだけが、相違点とは言えません。
むしろ、依頼から決算・申告に至る「過程」での違いが際立ちます。
- 毎月、隔月、年一対応
- 自社・自分で経理、記帳代行
- 定期的なミーティング、成果物の受領のみ etc
依頼から成果物の受領までをショートカットする「丸投げ」であれば、
判断の基準は料金が有力です。
一方で、「過程」からも経営改善、経理の効率性の成果を得る
といった発想があります。
似たりよったり 相性の良し悪しとは?
税理士業務は誰に依頼しても似たりよったりか?、という問いは、
- 依頼する税理士
- 依頼する側の期待や希望
と双方の出方次第で違いが生じます。
上記の違いは、いわゆる「相性の善し悪し」と言われます。
悪質な税理士も依頼も無いことを前提にすると、
違いに優劣をつけることはありません。
ただし、発想の違いが噛み合っていない、曖昧なままだと、
残念な結果になります。
税理士への問い合わせの前に一呼吸おいて、
- 料金や成果物以外に何を期待するか?
といった自問がおすすめです。
情報収集の際にも役立つはずです。
蛇足
アイキャッチ画像はアパート敷地に入ってきた猫です。
やけに堂々とした面構えでした。
無断侵入なんですが(笑)。
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