会計処理をため込んだ原因を振り返っておく!
知識・会計ソフト・期待・残高不足!?
確定申告は3月10日からが勝負だ!、という方もおられます。
フィクションと思いたいところですがノンフィクションです(笑)。
勝負(?)の後にはそうした状況の振り返りがおすすめです。
ため込んだ 性格は無視する
確定申告の提出のために申告期限ぎりぎりで間にあわせた
といった「武勇伝」が聞かれます。
税理士事務所に限らず、自力で確定申告される方からもです。
1年分の事業取引を取りまとめる処理には時間を要します。
一口に確定申告の税務会計処理とはいうものの、
課題となるのは会計処理・帳簿作成が中心です。
事業を続ける上で会計処理も続きます。
会計処理をため込んでしまう原因を探ることが建設的です。
前提として、「性格」による遅れは原因として棚上げします。
思考停止になってしまい、検討や改善につながりません。
他の要因を探ってみます。
ため込んだ 知識か?、会計ソフトか?
「知識」の欠如はやるべきことがわからないだけでなく、
自信の無さが行動を鈍らせることにつながります。
領収書やレシートなどの資料は保管しているものの、
何を・どうすべきか?で手が止まります。
そんなときこそ税理士にご相談ください!、という選択肢があります(笑)。
とはいえ、知識不足を補うことはおすすめです。
本やウェブから情報は得られます。
私もブログで会計と税金の解説を発信しています。
(「大人の教養簿記 ひみつきち発信」で検索)
会計処理の効率化では「会計ソフト」の導入・利用があります。
有効な選択肢ですが、導入が即効率化とはなりません。
複式簿記の知識や会計の仕組み、消費税との関連がわからないと
会計ソフトは意味不明なデータを羅列に終わります。
網羅性はなくとも、事業に沿った会計ソフトの運用ができるように
知識を補いつつ会計ソフトを利用することになります。
ため込んだ 期待と残高不足の見直し
会計処理をため込む傾向のある方には、
- 会計処理の成果への期待が低い
- 損益計算に関心が偏っている
といった傾向が目立ちます。
確定申告は個人の判断ではなく「納税の義務」なので(笑)、
仕方なく対応する面もあります。
一方で、義務を守るからこそ利用でき特典もあります。
たとえば、「青色申告特別控除」などの特典。
複式簿記による帳簿作成と電子申告により税負担が軽減できます。
貸借対照表は損益計算書ほどストレートに税額計算につながりません。
一方で、損益計算のように単年度を対象にした計算ではなく、
科目残高によって事業年度をつなげていきます。
昨年末の期末残高は今年の期首残高となります。
- 前年期末残高=当年期首残高
現金預金、売掛金や買掛金・未払金といった債権債務は
損益計算書だけでは把握できません。
売掛金の回収や買掛金・未払金の支払いは事業上欠かせません。
定期的な科目残高の増減の把握も経営の一環となります。
会計処理をため込んでしまう原因は無視できませんが、
改善に向けた対策が建設的です。
会計・税金の知識を補う、会計ソフトを利用するだけでなく、
- 経営の管理
- 税負担の軽減
- 会計処理の効率化
といったつながりを検討することがおすすめです。
税理士にご相談ください!、が有効な選択肢になります(笑)。
会計処理をため込むことにメリットはありません。
蛇足
確定申告の処理を3月から始める方では、
- ノートに手書き
- 電卓で集計
といった傾向が強いようです。
処理がため込まれるのも無理はない印象です。
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