今年をいつ終了させるか決めていますか?
2月15日?、3月15日!?
12月になるとカレンダーとのにらめっこが続きます。
どう眺めても時間が増えたり戻ってくることはありませんが(笑)。
今年はいつ終了? 定番のやりとりか?
毎年のことですが。12月らしいやりとりがあります。
たとえば、税理士と税理士会。
翌年2月から3月にかけての確定申告での「税務支援」での
日程調整が始まります。
私も税理士として市役所や商工会での税務支援に参加します。
お客様とのやりとりでは、確定申告に向けた打ち合わせがあります。
確定申告の受付期間は毎年2月16日から3月15日です。
とはいえ、上記の期間は対税務署・申告期限です。
納税者目線のスケジュールではありません。
今年はいつ終了? 残念な締め切り効果
個人事業の会計期間は1月1日から12月31日です。
12月31日が「期末」となります。
損益計算の収益や費用、貸借対照表の資産と負債を
確定する時点となります。
たとえば、売上原価。
利益を確定させるために必須の計算対象です。
経費ではあるものの、期末時点の在庫の「引き算」が必要です。
- 売上原価=期首在庫+当期仕入-期末在庫
12月31日時点での在庫の確定後に決算処理となります。
今年(当期)の決算処理が翌年(翌期)にまたがることになります。
今年分の確定申告の処理が翌年に行われることに問題はありません。
一方で、抜け落ちがちな対象が締め切りです。
「3月15日」は行政手続き上の確定申告受付期限です。
納税者当事者の確定申告の期限とする必要はありません。
「3月15日」に注目するあまり確定申告の処理を先送りしてしまうと、
かえって残念な締め切り効果が働いてしまいます。
1年の20%もの時間を前年の処理に追われることになります。
今年はいつ終了? とりあえず締め切る!
確定申告がいつの間にか、あっという間に終了していた!
ということはありません(笑)。
人為的な処理と時間が必要です。
といっても、「3月15日」を確定申告の締め切りと想定していると、
残念なことに実現してしまいます(笑)。
締め切りの設定がおすすめです。
個人事業の確定申告の処理は段階ごとに分解できます。
- 入力する資料の収集
- 会計ソフトへの入力
- 決算処理と決算書の作成
- 税務申告書の作成
- 申告と納税の準備
スケジュール通りに処理が進まない可能性もあります。
ただし、現実的な範囲で前倒しした締め切りを設けておけば、
調整の余地が作れます。
締め切り日を設定すると、逆算でスケジュールが決まります。
「今年」分の確定申告をいつ終了させるかを決めることで、
時間のロスを大幅に防ぐことになります。
とりあえず「2月15日」を締め切りとすることも一案です。
蛇足
2024年(令和6年)は閏年なので2月は29日まであります。
余裕が増えたと思うと、時間が足りなくなりそうなのでご注意(笑)。
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