試験の不安を払拭する方法 複式簿記と不安のつながり
「マトリックス」のモーフィアスを想像しながら
読んでいただければ幸いです。
試験の不安 瞬殺できます、が・・・
税理士試験の困ったことの一つに季節があります。
梅雨の鬱陶しい時期に直前期を迎えることです。
答練や模試の成績がカラッと晴れた青空という受験者は例外で、
大半の受験者の心持は梅雨の空と同じほどのどんより状態です。
試験直前期の不安を払拭できるかと問われれば、
可能と応えることはできます。
受験から撤退すれば不安はなくなります。
身も蓋も無い言いぐさです。
税理士とは別の将来を目指すことにも魅力はあります。
とはいえ、不安なときだからこそ、不安の実態やつきあい方がわかる
ということもあります。
試験の不安 試験前・試験中・試験後
試験の不安を漠然と放置するとインフレを起こします。
不安を試験前・試験中・試験後に分けておきます。
税理士試験直前期の不安の原因は、
・前年以前の不合格の記憶
・苦手分野があること
・答練や模試の成績
といったことにあります。
(さらに受験者の健康や仕事の悩みも加わります)
上記の直前期の不安は、
・苦手分野の克服
・現状より短時間で精度の高い演習
・他の受験者と比較しない
といったことで振り切っていくことになります。
不安は試験中にも強く感じます。
(税理士試験を撤退する基準とは?)
試験中に不安とゆっくり向き合う余裕はありません。
試験前に税理士試験を受験する選択したことを確認していれば、
本試験中の不安は一旦脇に置いておけます。
試験後にも不安は残ります。
・計算や記述にミスはなかったか
・試験後の勉強をどう進めるべきか
・試験後の転職をどう判断するか
こうした試験後の不安は、試験後の課題として直前期には
棚上げがおすすめです。
勉強も仕事も前倒しがおすすめですが、対処できない漠然とした不安は、
先送りや棚上げが有効です。
目前の対応可能な不安の克服が優先なわけです。
試験の不安 複式簿記と不安
税理士試験直前期の不安は受験から撤退すれば払拭できる
と上述しました。
ウソではないのですが、ことば足らずです。
受験から撤退しても、次の行動目標があれば、
次の不安が出てくるはずです。
目標だけでなく、判断や行動が積み重なれば、
不安はより具体的に、多く、大きくなるかもしれません。
せっかくなので、複式簿記の発想で不安をとらえます。
試験という将来の不安を負債ととらえると、
複式簿記の発想では、借方の存在を想定します。
直前期に不安という負債を強く感じる一方で、
同等の知見という資産をもっているという見方が
ポジティブな発想です。
借方だから費用もあるのでは?、という見方はスルーです(笑)。
都合よくやり過ごす発想も不安と付き合う方便です。
蛇足
冒頭の写真はアジサイ。
梅雨の風物詩ですが、昭和の住宅街のイメージもあります。
最近の住宅街ではバラをよく見かけます。
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