年末調整といっても秋には準備をしましょう!

だんだん涼しくなってきました。
もう年末の前のお話です(笑)。


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年末調整と準備 ことばの行き違い

世間一般でもよく知られているのに誤解されていることばがあります。

たとえば、年末調整。

給与から源泉徴収された所得税を年末に調整する手続き、です。

字面だけをみると、給与所得者向きの所得税の簡易申告の様相です。

間違いではないのですが、ことば足らずです。

所得税の確定申告は原則納税者が当年分を翌年に行うのに対して、
年末調整では勤務先が当年分を年内に処理します。

勤務先からは10月から11月に年末調整のアナウンスがあるはずです。

各種の書類を準備して、勤務先に提出します。

勤務先では12月に給与台帳や提出された書類をもとに、年末に源泉所得税との
調整を行います。

確定申告も年末調整も個人所得税の手続きですが、処理が行われる時期は
異なります。

確定申告も年末調整でも所得税の手続きという面では共通しますが、
納税者と対応する期間に違いがあります。

年末調整と準備 所得税と対応期間

フリーランス・個人事業主の方にとっての所得税の対応期間は、
1月~12月、さらに翌年3月までです。

実りある対策は年内に打つ必要がありますが、処理や手続きには
翌年3月までの余裕があります。

これに対して、給与所得者にとっての所得税の対応期間は、
年末調整を前提にすると1月~10月(11月?)と短めです。

一例では、ふるさと納税。

給与所得者のための「ワンストップ特例」の利用を希望するなら、
年末調整と一緒に書類を提出する必要があります。

ふるさと納税の上限を確認しつつ特例を利用しようとするなら
早めの利用が安全です。

あるいは、配偶者控除。

所得税の経費ともいえる所得控除の一つです。

配偶者の収入によって控除金額が変わります。

個人所得税とはいっても、家族とも関連する仕組みがとられています。

世帯での収入やお金の管理をしようと考えても、年末に突然には
対応できないかもしれません。

所得税といっても、確定申告と年末調整を利用する方では対応時期が
ズレます。

年末調整と準備 確定申告でも慌てない

年末調整だと対策がとれる時期が短かくて不利と錯覚されるかもしれません。

これもちょっとした誤解です。

確定申告を前提にしても具体的な対策は経理状況に即して対応する必要があります。

ふるさと納税の上限額も事業の経営状況がわからないと算出できません。

年末調整は給与所得に絞られた手続きなので、データは明瞭です。

早めに年末調整に向けて準備すれば、不利益や慌てることはありません。

むしろ、早めに準備していくことで、

  • 医療費控除
  • 雑損控除
  • 住宅ローン初年度

といった年末調整ではなく確定申告での手続きが判明することもあります。

夏から涼しくなる秋は年末調整の準備がおすすめです。

 

蛇足
データの連携、ペーパーレス化・・・
変化の無さそうな年末調整ですが、水面下(税理士業界)では
課題山積(先送り?(笑))です。

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