税理士事務所勤務だと試験を受けなきゃいけないのか?
税理士業は資格あってのビジネスですが、
折り合いのつけ方は一本道じゃありません。
試験受けなきゃ? 繫忙期と直前期
5月は一般的には初夏のスカッとした時期です。
税理士事務所では、冬から始まった繁忙期が法人の3月決算・5月申告で
一段落する時期でもあります。
一般論ですが、6月から秋(10月頃)までは税理士事務所の閑散期
と言われています。
とはいえ、解放感いっぱいかというとそうでもありません。
とくに8月に税理士試験を受験する場合。
5月から7月は直前期という資格スクールが多いようです。
税理士事務所に勤めながら税理士試験を受験する場合、
6月以降も息が詰まる状況が続きます。
試験受けなきゃ? 資格は必要か?
税理士事務所に勤務しているから税理士試験を受験するか
とは限りません。
スタッフに受験を促す事務所もあるそうですが、
業界として一般的という印象はありません。
私の勤務した税理士事務所のスタッフでは、
- A事務所:4人中3人が受験中(含む私)。20~40代男のみ。
- B事務所:20人超で受験者0。30~40代男女比4:6
- C事務所:8人中1人受験。30~50代男女比6:3
といった状況でした。
(B・C事務所勤務時は私は有資格者でした)
上記はあくまで私の勤務時での受験状況です。
同じ事務所でも時期により受験者の状況は異なっていたようです。
意外に少ないと感じるかもしれません。
税理士事務所に勤務するといっても、税理士資格は不要です。
必須といえる資格は、
- 日商簿記3級(事務所によっては2級以上)
- 自動車免許(地方の事務所で担当を任される場合)
といったところです。
パソコンを使うといってもエクセルやワードの利用経験があれば
それ以上期待されることはありません。
むしろ、勤務後に会計ソフトや税務申告ソフトの運用を
習得する必要があります。
事務所によっては、保険会社やベンダーでの研修受講や資格取得が
求められる可能性が強いかもしれません。
試験受けなきゃ? 挑戦はおすすめ
税理士事務所に勤務している(これから勤務する)場合であれば、
とりあえず税理士試験の受験がおすすめです。
難度が高く、科目合格制とはいえ長期化しがちな資格です。
その一方で、税理士事務所に勤務しているからこそ
税理士としてのキャリアアップが具体的に描けます。
受験してみることで、税理士資格取得以外でのキャリア形成も
探っていくきっかけになります。
蛇足
税理士事務所勤務に日商簿記3級が必須というと、
それすらできないんじゃないか?と不安になるかもしれません。
電卓叩けりゃ大丈夫だろ!(笑)、と割り切ることがおすすめです。
勘違いや見当違いがあってもスタートはできます。
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