「税理士のひみつ」で見かけないことばとは?
「税理士」・「税金」とセットになりそうなことばでも
まったく見かけないことがあります。
抜けや漏れではないところに意図が込められています。
税理士のひみつ 非売品でも読めます!
どんな事業でも広報活動は必要です。
存在や事業の内容を知っていただくだけでなく、
誤解を防ぐ必要もあります。
私が従事している税理事業でも個々の税理士だけでなく、
日本税理士連合会や各地の税理士会でも広報活動が行われています。
毎年、冬になると確定申告の相談対応の広報活動で、
テレビやラジオに税理士が登場しています。
一方で、職業としての税理士の広報活動は少なめです。
個々の税理士の「営業」が目立ちます。
(このブログでの情報発信もその一環です)
2023年(令和5年)、日税連の協力のもとで学習まんが
- 「税理士のひみつ」
が制作され、公開されました。
「販売」や「発売」はされていません。
税理士には各地方の税理士会を通じて手元に届いています。
小学校等に寄贈される一方で、ウェブでも公開されています。
(「税理士のひみつ 学研」で検索)
税理士のひみつ アレのネタ本!?
私の手元にも先日同署が届き、一読しました。
構成は以下の通りです。
学習まんがとしてバランスのとれた構成です。
読了後の感想としては、
- 租税教室のネタになる
という印象を受けました。
私も何度か小学6年生を対象とした「租税教室」に
参加しています。
学外の専門家として、
- 授業での税金関連の内容を復習しつつ、
- 税金と関わる税理士という職業の紹介
といった構成で45分の租税教室に臨んでいます。
「税理士のひみつ」はそうした租税教室のまんが版
といえます。
税理士のひみつ 見かけない?
税理士のメインのお客様は、
- 個人でも法人でも「社長」
- 個人のスポットでは「相続」関連
とザックリ表現できます。
私が参加する租税教室でも言及していますが、
「税理士のひみつ」でも同様の構成です。
いずれのお客様を対象としても、税金が関連する以上、
- 納税するお金
- 手元に残るお金
とお金の行く先は分かれます。
納税の義務を果たしつつ、適正な金額を納税する
というサポートをすることになります。
上記の言い回しはまどろっこしいかもしれません。
「節税」に努めています!、と表現してしまえば、
スッキリしそうです。
「節税」となる選択肢は無視できません。
一方、あえて言えば結果の一端でしかない「節税」を
最終的な目的としてしまうと誤解もありえます。
「税理士のひみつ」では事業継続のための融資対策も
税理士の仕事として言及しています。
「節税」は関心を集めやすいことばです。
反面、成果の一端だけを強調してしまうことで、
全体を誤解されがちになります。
「税理士のひみつ」に「節税」の文言は見られません。
誤解の無い広報活動という意図がありそうです。
蛇足
大人版の「税理士のひみつ」もあったら?
とも想像しました。
まんがといっても「アニメ絵」調ではなく、
「劇画」調になりそうです(笑)。
蛇足2
「税理士のひみつ」は非売品ですが、
- 税理士:約8万人
- 小学校:約2万校
上記を対象に配本されると、ベストセラー級です。
今週のスタエフ
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