市町村の変遷と距離をブラウザで見える化する!
はんけい地図・変遷バラバラ・白地図ぬりぬり

デジタルの強みは編集で発揮できます。

データの塊だけど編集には厄介な地図をブラウザだけで
サクサク編集することもできます。

曖昧な記憶や誤解も編集できます。

曖昧な記憶と誤解 指定地域ではあるものの…

2024年(令和6年)1月1日に「令和6年能登半島地震」が発生しました。

人命・家屋、インフラへの被害は大きく、環境が激変しました。

地震発生から3か月近く経過した3月下旬になっても
水道の復旧工事が続いている状況です。

仮設住宅も3月以降入居が始まっているものの整備には時間を要します。

漁港の復旧には今後2年間を要する見通しです。

税金、国税では令和6年1月1日以降に期限が到来するものについては
期限が延長されています。

被災状況を鑑みれば妥当な措置です。

他方、「指定地域」石川県といっても地震による影響は
地域によって大幅に異なります。

私の住んでいる石川県加賀地方、金沢市以南の地域では、
震災による生活の影響は実感がありません。

石川県外だけでなく、県内といっても能登地方との隔たりもあります。

県内外を問わず、震災に対する認識や実感のズレが出てきそうです。

曖昧な記憶と誤解 距離感を見える化する

生活や仕事と関係がない、なじみのない地域では距離感覚が働きません。

たとえば、金沢市と能登地方との距離感。

全国地図で石川県は日本海にちょっとはみ出た狭い地域
といった印象です。

はんけい」サイトではそうした曖昧な距離感を見える化できます。

金沢市の中心部ともいえる金沢駅を中心に半径30・50・100kmを
地図で見える化してみます。

広域の地図で確認すると、能登地方と加賀地方の距離感が見えてきます。

金沢市からだと奥能登地方の珠洲よりも富山市や福井市が近いとわかります。

同じスケールで東京駅からの距離も見える化してみます。

金沢市から能登地方には新幹線も高速道路も無いことに違いがあります。

曖昧な記憶と誤解 ツールを組み合わせる

距離感のズレも困りものですが、曖昧で古い記憶も厄介です。

市町村の広域合併により自治体が再編されました。

石川県でも金沢市などの一部以外の自治体が再編されました。

なじみのない地域だと県内在住といっても記憶が曖昧だったりします。

市町村変遷バラバラ地図」や「白地図ぬりぬり」といったウェブサービスで
曖昧な記憶が整理できます。

「市町村変遷バラバラ地図」は地域と年代ごとの自治体の変遷を
市町村ごとに見える化しています。

「白地図ぬりぬり」は白地図上の自治体ごとに塗り分けができます。

両者を組み合わせて利用すると、広域合併前後の市町村の対応が
グッとわかりやすくなります。

左側は1996年、右側は2024年時点での自治体です。

能登地方とのつながりに乏しいと過去になじみのあった地名ではなく、
合併後の自治体名しか報道されずわかりにくいかもしれません。

  • 能登町 ← 内浦町・柳田村・能都町
  • 輪島市 ← 輪島市・門前町
  • 志賀町 ← 志賀町・富来町
  • 七尾市 ← 七尾市・中島町・田鶴浜町・能登島町
  • 中能登町 ← 鳥屋町・鹿西町・鹿島町
  • 宝達志水町 ← 志雄町・押水町

地図を利用した見える化は魅力ですが、編集が難点です。

ウェブサービスを組み合わせて利用してみることがおすすめです。

曖昧な距離感や記憶がアップデートできます。

 

蛇足
能登地方へのアクセスは「のと里山海道」が有力な選択肢です。
自動車専用道路ですが、高速道路ではない点に留意が必要です。

3月15日より輪島方面へ向かう全線で通行可能となりました。

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