総勘定元帳を確認・利用していますか?
会計データに無駄はありません!
会計に詳しくない方でも「帳簿(ちょうぼ)」が大切
ということはわかるはずです。
「総勘定元帳(そうかんじょうもとちょう)」は主要簿であり、
「元帳」だけでも話が通じます。
とはいえ、利活用には幅がありそうです。
元帳の利活用 10月は大掃除の季節
税理士として独立して以降、毎年秋と春は大掃除の時期です。
(秋だからこそ大掃除がおすすめな理由とは?)
秋と春が大掃除向きな理由は、
- 極端な暑さも寒さもない
- 仕事の繁忙期ではない
- 春から夏、秋から冬に資料が溜まる
といった天候や仕事の都合と折り合うからです。
資料や本を整理していると、うっかり読み飛ばして
まだ読んでいないものを「発見」したりします(笑)。
手元にあるはずの資料や本を再購入していたりも…(笑)。
大掃除は資料や本の利活用や再読の機会になったりします。
元帳の利活用 マイナーな主要簿?
会計データを利活用しましょう!といったアプローチは
いまさらといった感があります。
とはいえ、それでも見直してみることがおすすめです。
たとえば、主要簿である「総勘定元帳(元帳)」。
複式簿記での「仕訳」のデータが勘定科目ごとに転記され、
一覧できる重要な帳簿です。
会社法でも議決権または発行済株式の3%以上を持っていると、
総勘定元帳の閲覧権があると決められている帳簿でもあります。
他方、簿記の仕組みに詳しくない方にとってはとっつきにくく、
利活用の機会が乏しいかもしれません。
元帳に含まれているデータは、
- 日付
- 相手科目
- 借方・貸方の金額
- 摘要
- 消費税区分
と仕訳に由来しているものに限定されます。
元帳に含まれているデータの構成だけを眺めると、
パッとしない印象かもしれません。
とはいえ、元帳として同じ勘定科目を一望できることで、
- 異常な金額が見える化されやすい
- 特定の取引先や取引内容を抽出できる
といったデータの利活用につながります。
経営の管理では帳簿でもない「試算表」が注目されますが、
元帳をスルーしては残念です。
元帳の利活用 手元のデータを見逃さない!
経営の管理や分析では特別なツールやアプローチが必要
とは限りません。
日々使っている会計ソフトやExcel、手元にあるデータから
管理や分析に利活用できるものがあります。
むしろ適切でタイムリーに処理されている会計データを
優先して利活用することがおすすめと言えます。
大掃除で見逃していた資料や本を「発見」することもあれば(笑)、
総勘定元帳から得られる成果もあるはずです。
蛇足
アイキャッチ画像は散歩中にみかけた花です。
「ミゾソバ」かな?と思いましたが葉の形状が違うようです。
「サクラタデ」かも?と考えてみたり…
身近にあっても知らない・わからないものだらけですね。
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