相続対策は時間をかけてお早めに!
相続人間の遺産分割と負担とは?
相続の手続きやトラブルに慣れることは、
一般的に無理があります。
知識は予防薬やワクチン接種になります。
遺産分割負担 フタを開けてみたら…
将来のことは「フタを開けてみないとわからない」
といった面で共通性があります。
たとえば、相続。
相続開始後だからこそ明らかになることがあります。
相続する遺産の内容や金額、それにともなう税負担
だけではありません。
相続人間での思惑や想定の違いも明らかになります。
相続人間の遺産分割での折り合いつける段階は
避けられないイベントとなります。
遺産分割負担 協議から調停・審判へ
遺産分割をめぐる相続人間でのやりとりは、
当事者間での「協議」から始まります。
折り合いがつけば、「協議」で済むかもしれません。
当事者間での話し合いでは折り合えない場合、
「調停」に移行する選択があります。
相続人だけでなく、裁判所が加わります。
裁判所が扱う事件は下記の通りです。
- 民事事件
- 行政事件
- 刑事事件
- 家事事件
- 少年事件
- 医療観察事件
遺産分割は「家事事件」に分類されます。
相続に関する「調停」といっても下記の分類があります。
「遺産分割調停」の概要を確認します。
- 相続人が申立人となり
- 家庭裁判所に申し立て
- 調停で不成立となると「審判」に移行
申立費用は被相続人1人につき収入印紙1200円分です。
心理的な負担や費用面での負担を別にして、
相続人にとっては下記の負担があります。
- 申立に必要な書類や資料の準備
- 調停への出席
- 決着までの時間(期間)
上記の負担は、遺産分割の「調停」を対象とした負担です。
相続税の申告・納税といった負担は並行して存在します。
遺産分割負担 時間をかけてお早めに!
相続の生前対策がタブー視されなくなってきました。
ふるさと納税の返礼品としてエンディングノートの作成
をサポートするといったこともあります。
(ふるさと納税の返礼サービスが増えています)
あるいは、遺言書の作成や相続税対策。
相続開始後の相続人が対象となるトラブルを回避する
手段ともなります。
相続の開始のタイミングは相続開始という性質上
想定通りとはなりません。
早めに対応することが定石となります。
とはいえ、被相続人にとっての相続開始は一度きりです。
拙速な判断は避けたいはずです。
相続対策を「時間をかけてお早めに」というおすすめは
矛盾していません。
税理士との検討の機会が有効となります。
蛇足
アイキャッチ画像は藤の花です。
2023年(令和5年)4月からは「鬼滅の刃-刀鍛冶の里編」が
放映されています。
鬼はともかく、写真撮影中はクマバチが飛び交っていました。
藤の花のフタ(弁)はクマバチでないと開けられないため、
藤の花とクマバチは定番の組み合わせだそうです。
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