税理士会でも確定申告を振り返る
来年の確定申告期を試行錯誤!?

地味に季節感のある話です。

反省や不満のネタはつきません(苦笑)。

「薫るバターSabrina」で休憩

振り返り 4月の役員会

4月になると春、新年度と気分一新の時期となります。

前向きに前進への勢いがつく時期でもあります。

その一方で、直近の過去を振り返っている組織もあります。

たとえば、税理士会。

冬の確定申告期を乗り切った4月だからこそ、
振り返りの機会となります。

所得税や消費税の個別の問題の検討ではなく、
相談会や商工会での対応の振り返りが対象です。

振り返り 不満と反省

確定申告期に全国的にみられる役所などでの相談会や
商工会の相談コーナーに税理士が参加しています。

所属している税理士会の支部から税理士が参加する
という運営スタイルです。

会場では税理士が納税者への相談に応じたり、
申告書を作成しています。

その舞台裏では、個別の納税者とは関連しない

  • 件数の把握
  • トラブルや不満

といった記録もとっています。

まず、件数。

  • 相談会場ごとに
  • 相談件数
  • 申告書の提出件数(紙or電子申告、所得税・消費税)

翌年の税務支援の計画や想定の根拠となります。

件数と並行して、不満や反省点の把握が続きます。

  • 譲渡所得など相談会場で対応しないケースの周知が不徹底
  • 持参書類が不備にもかかわらず、申告書作成を強要
  • 相談会場の通信環境が不備で電子申告停滞 etc.

こちらは今後の税務支援の運営上のトラブル予防や回避
といった面での振り返りです。

一方、相談会場によっては独自の受付票を作成しており、
来場者の要求を整理しやすくしていたケースもありました。

相談会場の運営は自治体間で連携をとっているとはいえません。

税理士会支部があるからこそできる情報収集という側面です。

振り返り 苦手の克服!?

相談会場にせよ、商工会への派遣にせよ、申告書の作成・提出は
「確定申告書等作成コーナー」を利用します。

申告書の作成だけでなく、電子申告もセットです。

それでも紙(書面)での提出という場合があります。

背景には税理士が電子申告ではなく、紙での提出を選択している
といったケースもあったようです。

書面での提出ではかえって非効率では?、といった反応が
支部の役員会でみられました。

一方で、事務所で特定のベンダーのシステムのみを使っていると、
「作成コーナー」に不慣れなのではないかという推測もありました。

確定申告のペーパーレス化や電子申告は今後も続きます。

とはいえ、業務上のフローや取り扱うシステムが異なる
といったケースもあります。

確定申告のシステムは毎年何らかの変更があります。

税制改正だけでなく、税理士側でのシステム対応も
今後強める必要がある一面でした。

 

蛇足
確定申告期直前に相談会などの対応のための
「作成コーナー」の設定研修も支部であります。
「作成コーナー」に苦手意識がある税理士ほど
参加していないという指摘もありました。
AIに限らず、とりあえず使ってみるという姿勢は
苦手意識の回避にはなりますね。

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