所得税の節税効果が人によって違う理由 税率をご存知ですか?
プライベートな問題だからこそ
自分で確認できるようにしましょう。
節税効果 税金の金額はどう決まる?
税金の計算というと複雑で厄介な印象です。
所得税・法人税・消費税・相続税といった税金の計算は
どれをとっても厄介です。
その一方で、機械的に金額が決まっている税金もあります。
たとえば、自動車税。
車の用途や排気量によって税金の金額が決定されます。
わかりやすい税金ではありますが、節税対策はできません(笑)。
これに対して所得税などの税額は計算で算出されます。
税金の対象(課税標準)に税率をかけて算出します。
- 課税標準 × 税率 = 税額
シンプルな式ですが、節税を検討する足掛かりになります。
節税効果 所得税額の計算
税額を求める式から節税の対象がわかります。
- 課税標準
- 税率
課税標準を小さく、税率も低くすると税額が少なくなります。
簡単な構造ですが、同じような税金でも仕組みが
異なっています。
たとえば、(個人)所得税と法人(所得)税。
個人と法人という違いはあるものの、所得に対する課税です。
とはいえ、税率の仕組みは異なります。
とっつきの悪い法人税ですが、税率構造はシンプルです。
上記の表からわかるように、中小企業では税率は一本化されています。
見方を変えると、法人税の節税では課税標準となる法人所得
に焦点をあてた検討をするわけです。
これに対して所得税の税率は込み入っています。
上記の表からわかるように、所得税の税率は複数あります。
所得金額が高くなればなるほど適用される税率は大きくなります。
超過累進税率制度という構造です。
- 所得の金額を段階的に分けて
- 段階に応じた税率を適用して
税金を算出します。
(所得税をザックリr計算する 速算表の仕組みと○○税率)
節税効果 自分の税率をご存知ですか?
所得税の計算では、
- 課税標準は所得
- 税率は所得により異なる
という仕組みです。
節税という視点からは、適用税率が高いと節税効果も大きい
ととらえられます。
逆からみると、適用される税率次第では大きな節税効果を
期待できないともいえます。
自分の所得にかかる税率を知っておくことも節税や
税負担を知る上で参考になります。
確定申告書では税金の計算は、1枚目の右上からスタートします。
「課税される所得金額」に税率をかけていきます。
個別具体的な節税対策よりも仕組みを知っておくと、
見通しはよりすっきりします。
蛇足
所得税の税率で説明で困るのは、上記の総合課税以外に
分離課税という仕組みがあるからです。
分離課税では累進税率制度はとられていません。
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