国税庁をかたる詐欺を笑えますか? 税金リテラシーを高める! 

力を使う方向が馬鹿げているからといっても、
詐欺師の企画力・実行力は馬鹿にできません。

国税庁をかたる 高齢者だけじゃない!

手を替え品を替えつつも根絶されないのが詐欺です。

とくにお金を振り込ませる詐欺はコロナウイルス以上に
変異し続けています。

「オレオレ詐欺」といった高齢者をねらった詐欺だけでなく、
老若男女全てを対象にした詐欺へと拡大しています。

その一類型として、国税庁をかたる詐欺も増えているようです。

国税庁をかたる 慌てず確認する

国税庁に偽装した詐欺の特徴は、

  • ショートメールやメールによる通知で
  • 偽のサイトに誘導して
  • お金を振り込ませる

という「フィッシング詐欺」です。

メールには「最終差押通知」などと表記しているようです。

強面(こわもて)の印象のある役所からの強烈な文言のメール
といった組み合わせは判断力を動揺させます。

ます、国税庁からのアナウンスで落ち着きを取り戻します。

皮肉な話ですが、国税庁は納税者とのやりとりでメールを利用する
といったICT環境が整っていません(笑)。

税務調査や滞納整理では職員が身分証を提示します。
この点はニセ税理士対策と同様です。
(ニセ税理士に騙されないための護身術とは?)

詐欺被害を防止するために冷静な判断力が必要になりますが、
初歩的な知識の裏付けが欠かせないことがわかります。

国税庁をかたる 税金リテラシーで防御

国税庁を騙(かた)ったメールは初歩的な税金の知識、
税金リテラシーがあれば嘲笑(ちょうしょう)の対象です。

税金リテラシーといっても専門的な内容ではなく、

  • 自分の納付すべき税金と税額
  • 税金の納付状況

といった本来把握しているはずの内容です。

フリーランス・個人事業主の方であれば、

  • 確定申告書
  • 納税の手続き

は管理しているはずの対象です。

勤務されている方で源泉徴収をされている場合であれば、
勤務先が源泉所得税を納税しています。

見方を変えると、国税庁をかたるフィッシング詐欺では
納税者の税金リテラシーの低さを嘲笑(あざわら)う背景があります。

自分の確定申告書や納税状況を把握しているだけで
税金のフィッシング詐欺は防げます。

 

蛇足
国税庁が扱っている税金は所得税など「国税」です。
税金には自治体が担当している「地方税」もあります。
住民税・自動車税・固定資産税などでもフィッシング詐欺は
起こりえます。

蛇足2
今回のタイトルでは「かたる」と表記しましたが、
漢字で書くと「騙る」です。
上記の漢字表記では読みにくいかもしれません。
読めない漢字を調べる手段は、

  • 文字をドラッグ→右クリックで検索
  • ウェブサイトを利用

といった選択肢があります。
検索で調べると以下の通りです。

下記のように検索結果が得られます。

ウェブサイトでマウス操作により字を書いて調べることもできます。
たとえば、「モビナジ」。

なんだか怪しい表記ですが(笑)、結果はちゃんと出力されます。

上記サイトでは筆順なども示されています。

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