確定申告の依頼はタイミング次第!?
成果の違いと期待のズレを要確認!
2025年(令和7年)は9月に入っても酷暑が続いています。
季節は移っているはずですが、「旬」が曖昧になりそうです。
とはいえ、カレンダーどおりに「旬」を迎える対象もあります。

期待どおりの味
依頼のタイミング 同一サービス!?
税理士への依頼をためらう理由の一つに料金があります。
高額な請求は避けたいものの、
- 個人 OR 法人
- 事業規模や業種
- 関与の頻度(毎月・隔月・年一)
- サービス内容
といった違いは料金に反映される対象です。
他方、小規模な個人事業での確定申告限定の依頼であれば、
依頼料金やサービスに違いがないように思えます。
残念ながら、税理士業の定番サービスである確定申告では
依頼のタイミングで料金やサービスに違いが出ます。
依頼のタイミング 秋口・年末・年明け
継続的な関与ではなく、確定申告を対象にした依頼の場合、
秋から冬にかけての依頼が目立ちます。
依頼のタイミングを秋口・年末・年明けに分けると、
最優先は秋口の依頼となります。
秋口に確定申告の依頼をすると、
- 経営状況や今後の動向を確認できる
- 記帳を円滑に進める対策がとれる
- 小規模企業共済等の利用を検討できる
- 納税予測をしつつ年明け以降の資金繰りを想定できる
といったメリットがあります。
記帳・決算書・申告書の作成以上の成果が期待できます。
一方、依頼時には記帳に必要な資料の準備が必要となるので、
対応を前倒しする印象が強まるかもしれません。
年末の依頼では、秋口に比べて対応できる余裕が乏しいため、
サービス内容の成果や精度が制約されます。
年明けの依頼では、申告期限の達成が最優先となってしまいます。
年明けからの着手では納税額確定から納税まで期間が限られます。
プライベート・家族の支出が3月から5月に集中すると、
納税の負担が厳しく感じられることもあります。
依頼のタイミング 成果と期待のズレを要確認!
所得税や消費税の申告・納税は義務であり、個人事業主であれば、
申告・納税の期限は固定されています。
融通が効かないという面もありますが、予定は逆算しやすいとも言えます。
税務会計の処理を必ずしも税理士に依頼する必要はありませんが、
依頼による成果と期待を確認しておくことがおすすめです。
税理士の稼働状況によっては年末や年明け以降に
依頼を受けられこともあるので留意が必要です。
早めの対応はプラスにはなりますが、マイナスにはなりません。
確定申告の依頼にも「旬」の時期があるのでご注意ください。
蛇足
アイキャッチ画像は旬の味の桃です。
日持ちしない果物の代表なので、旬の時期が気がかりです。
幸い今年も美味しくいただけました。
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