スキルやツールを増やせば効率化アップか?
通帳レスは黒船か?

スキルもツールもあればあるほど対応力は強まります。

反面、効率性がアップするかというと…?

環境の変化に沿ったスキルやツールがありますし、
効率化にも変化が出るはずです。

花の蜜をみつけるスキル?

通帳レス化 対応力は強化できる!?

税理士事務所に勤務していた際に留意したことに、
お客様ごとに業務対応ルールがあったことです。

  • 三枚複写式伝票を使う
  • 手書きの帳簿を預かり完成させて、ソフトに入力する
  • 会計ソフトに記帳されたデータより経営分析の資料を作成 etc

どの業務にも合理的な理由があって作られた仕組みです。

とはいえ、個別の対応でのルールが積もり積もってくると、
スキルやツールも増やさざるをえません。

  • 手書き
  • 伝票
  • 手書き帳簿
  • 電卓
  • Excel
  • 会計ソフト(インストール型、クラウド型)

印刷や郵送でも効率性を上げようとすると、

  • 用紙の設定
  • インクの選択
  • 郵送手段の選択 etc

と細かな選択や経験の蓄積が物を言います。

一見すると、スキルやツールを増やして経験を重ねれば、
業務の対応力は強化できそうです。

「黒船」が来なければという条件付きであればです。

通帳レス化 黒船を歓迎するか、怯えるか?

「黒船」は外部からの強制的な変化の象徴です。

2023年(令和5年)の消費税インボイス制度もその一つです。

政府の行動だけが黒船とは限りません。

たとえば、銀行の通帳レス化

デジタ化・オンライン化による効率化を銀行も勧めています。

私の住んでいる石川県の唯一の地方銀行である北國銀行でも
通帳レス化の動きが強まっています。

銀行の経営だけでなく、口座の利用者にもメリットがあります。

上記以外にも口座の取引データを利用すれば記帳に利用できます。

一方で、慣れ親しんだ紙の通帳がなくなることで、
管理や業務の進め方に不安を感じることにもなります。

通帳レス化を歓迎するか、忌避するか反応が分かれます。

通帳レス化 スキルやツールは手段!

外部からの変化に不安を感じつつも、変化には対応せざるをえません。

変化への対応をしつつ、これまでのやり方も残しておく、
といった折衷案を採りたくなります。

複写式の伝票を利用しつつ会計ソフトを利用する
といったやり方です。

口座のデータを印刷して保管、手打ちでソフトに入力
といった移行も選択肢にはなります。

印刷・保管・入力に対応したスキルやツールによって
新たなルールが作られそうです(笑)。

デジタルをアナログに変換して、再度デジタル化する
というわけで効率化とはむしろ対立します。

デジタル化・オンライン化による効率化を前提にして、
スキルやツールを選択することになります。

スキルやツールの選択や運用は手段と割り切ることがおすすめです

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蛇足
アイキャッチ画像は外出時にみかけたアゲハチョウです。
台風10号が温帯低気圧に変化したものの不安定で、
石川県はぐずついた空模様が続いています。
アゲハチョウにとっては炎天下よりマシなんでしょうか?

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