在庫と紙の類似点 

重い、なんですよ。

在庫と紙の類似点 なぜ嫌われるか

在庫と紙には類似点があります。
冒頭にも書きましたが、抽象的には重いということです。

物理的な意味でも重いわけですが、在庫も紙も事業活動のお金を使ってしまうという点でも重い存在です。

在庫、仕入れた後に商品となり、販売されてお金となって回収されます 。
お金の回収も重要な過程ですが、仕入れから販売にいたる過程も重要です。
商品を仕入れて在庫となっている状態では、お金は一方的に出ているだけです。
商品という在庫を販売することで、お金が入ってきます。

しかし、もし商品が劣化したり、陳腐化したり(流行おくれ)すれば、お金にはならず損失になりかねません。
仕入→商品→売上→お金ではなく、仕入→商品→損失になってしまうわけです。

在庫が会計上、在庫投資という表現を取られることも、売上より損失が生じる可能性を想像すると理解できます。
投資という行為は、プラスとマイナスの可能性があるわけです。

在庫と紙の類似点 とある組織での紙問題

在庫が売上につながらない場合、損失につながっていきます。

事業の損益計算とは異なるものの、事業活動で使っている紙書類も損失につながる可能性があります。

とある行政機関で勤務していたときに、庁舎内で保管されていた書類を出先機関に運搬したことがあります。
医療や課税に関する書類などは一定年数の保管が必要です。
とはいえ、庁舎内部だけで保管できる量が限られているために、一部を外部で保管していたわけです。

また、とある通信会社で勤務した際に 工事を担当した通信会社の方より、通信施設内に大量の紙資料が保管されているので、工事ができないという報告を受けたことがあります。
調べてみると、ビル内部の一部が、とある行政機関に紙資料の保管庫として貸し出されていたということでした。
(前述の行政機関とは無関係です)
金額は不明ですが、ビル内部の一部を貸し出しているわけですから、行政機関側に費用負担があったはずです。 

仕事上のやりとりとしでの情報やデータの保管は軽視できません。

その一方で、、紙に依存した状態での情報やデータの保管は重い問題につながります。
セキュリティの管理と費用の拡大です。

ペーパーレス化が、そうした問題を一挙に解決するわけではありません。
しかし、データの利活用というプラス面を期待できない状態での紙での保管は、死蔵という表現が当てはまります。

在庫と紙の類似点 プラスとマイナスの両面を知っておく

商品の在庫と紙の資料は、一見類似点はありません。

しかし、どちらも放置しておけば、損失につながるという点では共通しています。

商品の在庫も、紙の資料もプラスの面を見れば、売上や資料・データというプラスのイメージです。

その一方で、在庫や紙資料は放置すれば、損失を拡大させます。

プラスとマイナスの両面を知っておくことで、在庫と紙をコントロールするという視点がみえます。

 

蛇足
かつて勤務していたとある会計事務所では、事務所隣の建物を事実上の書類保管庫にしていました。
色々な職業を経験してきましたが、大量の書類を運ぶということは意外に共通しています。
今後は無縁でいたいものです。

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