処理の全体像を図解で把握しておく!
混乱したら手を動かしてみる!

税務会計で「手を動かす」は仕訳を書き出したり、
電卓を叩くイメージが強いかもしれません。

そういった手の動かし方もありますが、
他の選択肢もあります。

ツールも紙やペン、電卓だけとは限りません。

図解で把握 文字酔い?、申告書酔い?

税務会計の処理が敬遠される理由として、
専門用語や申告書様式の複雑さがあります。

所得税・法人税・消費税・相続税の税目ごとに
関連した用語や申告書があります。

申告に必要なデータを明瞭かつコンパクトに集約されている
といった申告書でも、わかりやすいとは言えません。

見慣れない用語や区別のつかない申告書をみていると、
文字酔いや申告書酔いでフラツキそうです(笑)。

部分的な処理ができても、全体像がわからないと不安にもなります。

対処法として、「手を動かしてみる」ことがおすすめです。

図解で把握 手を動かしてみる!

理解が曖昧でもやもやしているときにはアウトプットをしてみると、
理解の度合いが見える化できます。

税務会計のアウトプットでは、紙・ペン・電卓を使う印象かもしれません。

ツールは上記以外にも、パソコンやExcelの利用もあれば、
会計ソフトや税務申告ソフトもあります。

ツールの選択よりも、何を優先してアウトプットするか?
という判断が先です。

おすすめは全体像の把握です。

部分的な処理を理解しても、各処理のつながりがわからないと、
処理も判断もバタつきます。

所得税の確定申告でも当てはまります。

10種類の所得区分はあるものの、全体では「総合課税制度」です。

各所得区分と所得税とのつながりを把握できているか?
といった点が不安となります。

たとえば、1年の間に事業所得と給与所得があった場合。

事業所得と給与所得では、それぞれ「所得」に至る計算が異なります。

  • 事業所得=収入-経費
  • 給与所得=給与-給与所得控除

給与所得では「源泉徴収」で毎月所得税の天引きもあります。

所得税の計算は下記の通りです。

  1. 事業所得+給与所得=課税所得
  2. (課税所得-所得控除)✕税率=所得税
  3. 所得税-源泉徴収税額=申告納税額

シンプルな構造ですが、わかりにくいかもしれません。

2で算出された所得税がストレートに申告納税額ではない
という点がもやっとします。

申告書をみてもしっくりこないかもしれません。

図解して全体を把握してみます。

計算段階をパネル図に分けて書き出してみると全体像がみえてきます。

  • 所得税総額-源泉徴収税額=申告納税額

シンプルな式とパネル図の併用で混乱が防げます。

図解で把握 全体と部分のつながり

全体像を把握する図解、パネル図は理解のための手段です。

税額計算のためのツールとして作り込む必要はありません。

詳細な記述も不要です。

サクッと図解をしてみることで、処理の混乱を防いで、
効率的に処理を進めることが優先です

手を動かしてみるともやもやしている部分がみえてきます。

 

蛇足
税金分野でも「ピクトグラム」があれば便利でしょうね。
「所得」や「控除」といった概念を扱うので難しそうですが。

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