所得税じゃなく住民税だけ増税!? 森林環境税とは?

確定申告や住民税で悩むのも生きている証(あかし)です(笑)。


悩むことのないおいしさ・「てらおか風舎(石川県志賀町・金沢市)」

住民税増税 相談会場の壁際族

確定申告の相談会場では、

  • 相談応対ブース(コロナ禍以降は仕切りアリ)
  • 待機場所(コロナ禍以降はスペースを空けて)
  • 申告書などの書類コーナー

といった光景が定番です。

相談ブースや待機場所はコロナ感染対策もあり、
異常だけど見慣れた光景でした。
相談会場ご存知無い方であれば、コロナワクチン接種会場を
想像していただければわかりやすいはずです。

今年2022年(令和4年)の変化では、確定申告でのペーパーレス化が
一層進んだという印象があります。

相談会場だけでなく、税務署でも「確定申告の手引き」などの資料が
ごく少数部しか置かれていませんでした。

その乏しい資料や書類のなかで、例年スルー・使わない資料が
住民税の申告資料・申告書です。
少なくなった資料や書類のなかでも壁際族の印象です。

確定申告は所得税を対象にしていますが、同時に住民税にも対応しています。

税理士が応対する税務相談が所得税に絞られているので、
住民税の申告書は意外に縁がありません。

住民税増税 気前がいい!?

申告書の作成という点では住民税とは縁が薄いのですが、
税金の負担は別物です(笑)。

毎年6月・8月・10月・1月と納税の機会があります。

所得が基準になっている点では所得税も住民税も共通していますが、
住民税は所得税ほど注目されていません。

とはいえ、税負担が上がる増税となると別物です。

2024年(令和6年)より「森林環境税」といった1,000円分の追加負担
住民税に加わります。

総務省より制度の創設の経緯が示されています。

徴収された税は市町村に「森林環境譲与税」として活用されます。

???

気前のいいことに、財務の森林環境税の徴収以前より
「森林環境譲与税」は前倒しでスタートしています(笑)。

住民税増税 変化に気づかない理由

森林環境税や森林環境譲与税の政策効果については
研究者やマスコミより異論も出ています。

話を身近な所に戻すと、所得税でも住民税でも税金の仕組みは
毎年何らかの変更があります。

その一方で、税制との変更には気づきにくいことが一般的です。

税金への感度が鈍くなるのは個々人の性格よりも、

  • 源泉徴収制度
  • 年末調整
  • 年一(ネンイチ)や丸投げの確定申告(笑)

といった環境に左右されます。

税金への感度があがったから即得をするわけではありませんが、
長期的にはプラスの判断に向かいやすくなります。

確定申告期が終わりを迎えるときだからこそ
申告書や源泉徴収票の過年度との比較がおすすめです。

比較してみると、似ていてもぴったり同じ金額ではないからこそ、
気づくことや疑問が思い浮かびます。

もやもやした気持ちは税金やお金の感度をあげる好機です。

 

蛇足
森林環境税の創設も抽象的な理念を掲げるより
花粉症対策のための森林整備とした方が
ウケが良かったかもしれませんね。

蛇足2
加賀地方で育てられても「能登牛」です。

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