同業者も異業種も研究してみる価値があります! 税理士業界とお米業界

近くにある魅力でも気づかなければ、
宝の持ち腐れです。


笹寿司(実家)

同業者の研究 必須だけど落とし穴もある

税理士と一口にいっても、個々バラバラです。

  • ひとりor雇用あり
  • 都市部or地方
  • 男性or女性
  • どんな業務スタイルか?
  • どのくらいの報酬か?

といったところをウェブサイトから確認していきます。

独立する、事務所を運営する際にはそうした特徴を知った上で
研究が欠かせません。

同業者の研究が欠かせませんが、研究や情報収集を

  • 何のために
  • どうして

しているかという前提ははっきりさせた方が良さそうです。

ぼーっと情報収集していると、なんでもかんでも業界の常識として
当たり前にしがちになります。

たとえば、繁忙期。

税理士業界では、冬から春が繁忙期と言われます。

  • 11月~12月 年末調整
  • 1月 給与支払報告書・法定調書・償却資産税
  • 2~3月 確定申告
  • 4~5月 法人の3月決算
  • 6月以降 閑散期

というスケジュールが半ばルーティン化されています。

「半ば」という限定的な表現をしたのは、

  • 制度上の制約
  • 税理士や事務所の選択

が混在しているからです。

業界の状況を知っているために、かえって無条件に

  • 税理士業界には繁忙期がある
  • 税理士業界には閑散期がある
  • 繁忙期を乗り切るためには人手が必要
  • 繁忙期には馬車馬の如く処理に集中する

といったことまで暗黙の前提にしがちです。

同業者だけを漫然とみていると、規模の拡大を続ける大手税理士法人が
すごいなー、という感想になるのは当然かもしれません。

異業種の研究 遠回りするとよくみえる

コロナ禍で鳴りを潜めたイベントに業種交流会も
あるかもしれません。

幸いウェブでは、ブログ・音声配信・YouTubeで
異業種の情報発信もみられます。

たとえば、農業。お米の栽培。

税理士業界とは一見遠い業種です。

しかし、発信されている内容をみると、

  • 8~9月 稲刈り
  • 9~10月 お米の出荷と来年の土壌整備 繁忙期?
  • 11~12月 鏡餅などの加工と出荷 繫忙期?
  • 1~2月 かき餅などの加工と出荷
  • 2~3月 田植えの準備
  • 4~5月 田植え
  • 6月~8月上旬 除草 閑散期?

とルーティン化もあれば、繫忙期・閑散期もありそうです。

どの事業者も上記のスケジュールは共通していそうです。

しかし、スケジュールが共通しているといっても、

  • ネット販売を強化している事業者
  • SNSでも積極的に情報を発信している事業者
  • お餅などの加工品に力を入れている事業者
  • お弁当なお菓子などの販売に多角化している事業者

とお米の生産にたずさわっている事業者もバラバラと気づきます。

同時に必ずしも規模の大小だけで魅力が決まるものでもない
という気づきもあります。

異業種という無知の領域だからこそ、業界のナカノヒト特有の
暗黙の前提を無視することもできます。

研究の成果 当たり前を一旦キャンセル

業界の研究は必須です。

ただし、業界だけの研究をすると思考停止になりかねない
という皮肉がセットになります。

とらわれない・ゼロベースからの発想が大切と言われても
抽象的すぎて、かえって悩みが深まります(笑)。

異業種の定点観測や比較をしてみる機会は、気分転換以上に
業界特有の思い込みや暗黙の前提を一旦キャンセルする機会になります。

別の視点や関心から再度研究できそうです。

 

蛇足
冒頭の写真は笹寿司。
秋祭りということで実家よりのいただきものです。
(インスパイアとは 石川県の笹寿司と東京の電機メーカー)

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