電子申告をしていれば効率化達成か?
成果は期待に応えていますか?
公開文書は素っ気ない印象かもしれません。
「行間」を深読みしてみると印象が変わります。
成果と期待 成果とわかりやすさ
新しいことに挑戦したり試行錯誤したりするときには、
- 成果
- わかりやすさ
の両方が欠かせません。
受験勉強が三日坊主で力尽き、ダイエットが「明日から」
となってしまうことからもわかります。
仕事上、効率化や生産性が重要とは言ってみても、
抽象的なスローガンや指標ではピンときません。
具体的な成果やわかりやすさをストレートに伝える
といったことに力点が置かれます。
たとえば、令和4年分の確定申告。
成果と期待 報道発表資料のメッセージ
国税庁より令和4年分の確定申告の状況に関する報告が公表されました。
発表された資料は脱税などの課税問題に言及したものではなく、
確定申告の件数を中心とした資料です。
パッと見では、素っ気ない印象です。
一方、資料を一通り眺めてみると印象が変わります。
報道発表資料は、
- 「統計データ」という「皮」を被った
- 課税当局からのメッセージ
といえます。
キーワードとして下記が挙げられます。
- e-Tax(電子申告)
- マイナンバーカード
- マイナーポータル
関連したキーワードとして「スマホ申告」や「自宅から申告」
といった切り口も大手メディアで採られています。
報道発表資料を額面通りに受け取っても間違いではありません。
そうした見方とは別にして、当局の期待を読みとることもできます。
報道発表資料では言及されていませんが、
- 申告手続きのオンライン化
- ペーパーレスでの申告手続き
といった今後さらに強化する面が読みとれます。
行政運営の効率化を進める方針ともいえます。
上記の当局が目指している成果は、納税者にとってもプラスです。
ただし、納税者にとってプラスと働いた効果が、
期待していた成果といえるかは別問題です。
成果と期待 何を期待していましたか?
納税者にとって確定申告の困りごとといえば、
- 申告期限
- 納税金額
といったことが思い浮かびます。
とはいえ、悩み事は上記だけとは限りません。
フリーランス・個人事業主であれば、
- キャッシュ状況の改善
- 将来への資産形成
とグッと切実な成果や期待があります。
その一方で、
- 会計・税金の仕組みがわかっていない
- 効率的な処理ができていない
といった状況では成果も期待も先送りとなります。
事業にともなう会計・税金を通じての成果は期待できます。
ただし、成果を得るために選択や行動が必要です。
成果へのわかりやすい見通しをつけるために
税理士に依頼する選択肢があります。
蛇足
アイキャッチ画像はブリオシュレーズンバターサンドです。
期待していた以上の味でした。
そろそろバターが溶けやすい時期になりそうです。
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