友人と旅行しながら終活する!?
さみしくも孤独でもない生前対策

万人受けしない終活のアプローチです。

逆転の発想からの生前対策ともいえます。

季節の変化は食卓にも(「宝の麩」 不室屋 金沢市)

旅行で終活 マイナスイメージが邪魔をする

やっておくべき・やっておくことがおすすめとアタマではわかってはいても
実行は先送りということはあります。

とりわけ終活、生前対策。

エンディングノートの作成や遺言書の作成は世間的には広まってますが、
義務でもなければ本人にとって愉快なイベントでもありません。

また、終活の性質上、プライベートな事情が反映されることもあり、
孤独感が増す印象もあります。

終活の否定というよりは、ポジティブな面がみえにくい
と二の足を踏む可能性が強い現実があります。

楽しくて孤独を感じない終活というアプローチがあれば、
取り組み方は変えられるかもしれません。

旅行で終活 「おかみそり」と旅行

対象となる方は限定的ですが、

  • 「おかみそり(帰敬式)」から終活を始める

というアプローチがあります。

「おかみそり」は浄土真宗でのイベントです。

ザックリ言ってしまうと、「法名(他宗での戒名)」をいただく儀式です。

「法名(戒名)」というと、死後に受ける印象が強いかもしれませんが、
生前からも本人の希望があれば受けられます。

たとえば、私の両親(石川県在住)。

60代になってから、それぞれ友人(この方達も浄土真宗)と東本願寺(京都市)で
「おかみそり」に参加してきました。

ついでに友人との京都観光も楽しんできたようです。

どちらがメインだったかは怪しいものですが(笑)。

相続が開始されるときが来れば、「おかみそり」での「法名」の出番となります。

石川県加賀地方という土地柄が影響しているためか、
「おかみそり」と京都観光のセットは珍しくありません。

「おかみそり」が終活を完結させたり、遂行させたりはしませんが、
終活のマイナスイメージの払拭には一役買っていると言えます。

旅行で終活 段階的に時間をかける

生前からの相続対策として、

  • 本などでの情報収集
  • セミナーなどへの参加
  • 税理士など専門家への相談

とアプローチは可能です。

相続人(予定者)にとっては、財産分割・税負担検討・遺言書作成
とストレートな対応が思い浮かびます。

被相続人(予定者)との認識の違いが出やすい面です。

終活や生前対策を性急に一足飛びに押し進めるのではなく、
段階的に時間をかけて行う余地があります。

「おかみそり」はそうした終活のアプローチの一端と言えます。

 

蛇足
アイキャッチ画像は不室屋(金沢市)の「宝の麩」です。
「ふやき」にお湯を注ぐと、中に入れられていた麩が出てきます。
見た目も味も良く日持ちもしますが、軽いという特徴もあるので、
贈る相手次第でお土産に向いています(笑)。
値段と重さが釣り合わないマカロンと似ていますね。

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