確定申告のご予約承ります!、はちょっと残念かも!? 締め切りより定期のチェック
夏が終わるなー、とのんびりしていられるか?
確定申告の予約 季節感がなくなったか?
スピード感がある、便利になるとセットになりがちなのは、
季節感がなくなるといった事態です。
現在、8月でもスーパーでは焼き芋が売られています(笑)。
(冷凍や冷蔵の品物ではなく、リアル石焼き芋です)
先日スーパーに行ったところ、「おせち」の予約のアナウンスが
大きく掲示されていました(冒頭写真)。
2021年(令和3年)8月末、北陸は天候不順ですが未だ30度を超える
真夏の様相です。
おせちの予約の広告を見ると、気が早いという印象があります。
おせち→正月→冬、という連想があるからです。
税理士が関わるサービスでは確定申告は冬と結びつく印象です。
とはいえ、おせちと同じように確定申告の予約を募集することは、
ちょっと残念な印象があります。
確定申告の予約 確定申告の残念な季節感
フリーランスや個人事業者の方にとって確定申告は必達のイベントです。
毎年、2月から3月半ばは申告者・税理士・税務署にとってせわしない時期です。
会社などの法人は自由に決算月を決めらるのに対して、
個人所得税は1~12月での課税期間と固定されています。
確定申告という処理が一定期間に集中するのはやむを得ません。
傍目(はため)からみれば、確定申告と冬はセットの印象です。
事業の規模や経営方針によっては、いわゆる年一(ネンイチ)での処理を選択
という方もいらっしゃいます。
年一を選択される方にとっても、確定申告と冬はつながります。
その一方で、税務会計サービスを提供する税理士(私も)は確定申告を冬といった
特定の季節と結びつけるサービスを強く押し出していません。
確定申告の受付期間や年一といったご要望との折り合いをつけるため
といったサービスの提供に限定しています。
確定申告の準備 締め切りより定期のチェック
個人所得税、とくに事業所得との関わりでは税理士は、
- 事業の継続
- 事業の発展
- 事業資金の管理
- 将来のためのお金の管理
といった観点からのサービスに重点を置いています。
短期間での業績や単発での決算申告の処理だけでは、
本来期待できるサービスが充分行えない可能性があります。
節税という視点でも、有効な対策は年内で行うことになります。
さらに加えると、どういった対策がどの程度有効となるかは、
経営状況や経営計画、生活状況によって異なります。
確定申告→冬(の締め切り)といったとらえ方よりも、
- 事業を続ける
- お金を管理する
- 上記を続けていく
といった発想に調整することがおすすめです。
成果の蓄積や先手を打つには、申告書の提出の締め切り重視よりも
経営や経理といった面からの定期チェックが有効になります。
蛇足
なぜだかクリスマスケーキの予約は始まってませんでした(笑)。
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