キャッシュレス決済を使っている?、使わされている? BaaSでエンベデッドファイナンス
お金の便利な使い方が増えています。
キャッシュレス決済を導入する事業者側の視点も見逃せません。
キャッシュレス増加 買い物の前提
外出して買い物をする前に、
- 評価や評判
- キャッシュレス決済対応
といった体調をチェックする機会が増えました。
お店に入る前にもキャッシュレスに対応している表示があるか
確認しています。
現金の出し入れにともなう小銭の管理が煩わしいので、
キャッシュレス決済を利用する機会や金額が増えました。
2022年(令和4年)10月からは個人間での送金も「ことら」により
スムーズになるようです。
ことらでは、
- スマホの電話番号だけで
- 銀行口座間でのお金のやりとりを
- ○○payなどの違いを気にせず
送金できるようです。
お金を払う面ででキャッシュレス決済を利用することは便利ですが、
お金の管理はより重要になりそうです。
キャッシュレス増加 使っているつもり?
キャッシュレス決済を使っているというと、
決済手段を選択している表明になります。
その一方で、キャッシュレス決済を使わされている
という可能性も今後増えそうです。
背景には事業者側の選択肢も増えていることがありそうです。
たとえば、「pokepay(ポケペイ)」。
資金力や信用力が大きくはない事業者でも独自のキャッシュレス決済を
導入できる可能性があります。
(キャッシュレス決済は誰でもいつの間にかやっています!?)
あるいは、「BaaS」を利用した「エンベデッドファイナンス」。
???(笑)。
「BaaS(バース)」は、Bankingu as a Serviceの略で、
- 銀行サービスをクラウド経由で提供する
といった仕組みです。
「エンベデッドファイナンス(Embedded Finance)」は、
- 埋め込み型金融、組み込み型金融と言われ
- 非金融事業者が
- 顧客に銀行サービスを提供する
という仕組みです。
金融業を営んでいない事業者でもBaaSを提供している銀行と連携して、
自社の顧客を決済を通じて囲い込めます。
たとえば、住信SBIネット銀行の「NEOBANK」。
非金融企業がキャッシュレス決済サービスやポイント付与を提供しつつ
自社顧客のつなぎ留めにつなげられます。
顧客・利用者はキャッシュレス決済を使っているつもりが、
特定の利用状況に誘導されていく可能性があります。
キャッシュレス増加 お金の管理
BaaSやエンベデッドファイナンスといった仕組みを垣間見ると
遠い世界の怪しい話にみえてきます(笑)。
とはいえ、BaaSやエンベデッドファイナンスの利用が問題
というわけではありません。
キャッシュレス決済や円滑な顧客サービスが利用できる
魅力的な機会が増えます。
問題は、お金の決済がスムーズになりサービスが増えることと
使えるお金の増加スピードが一致しないことです(笑)。
お金の管理をルーズにしない、タイムリーな把握をできるようにする
といった考え方や仕組みはこれまで以上に重要になります。
蛇足
「ことら」の展開に期待したいところです。
ブラジルでは2020年より「PIX」といったスマホを利用した
銀行口座間の即時決済が既に実現して急速に広まっているようです。
蛇足2
アイキャッチ画像は田んぼの隅に置かれていたもみがらです。
稲刈りがスタートしたので、新米分のもみがらが出てきました。
田んぼ近くの生産者さんが産出され、自由に利用できるようです。
もみがらは土壌改良や家畜の堆肥処理などに使われます。
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