経営努力とは チャンスをゲットしたいから
独り相撲ではないところをめざしていくわけです。
経営努力 コスト削減だけか
コロナ禍の影響でもそれ以外の影響でも、売上が急激に落ちたり先行きが不透明になると、頭は真っ白・目の前は真っ暗とフリーズ状態になります。
(2020年(令和2年)6月以降、「コロナ禍」という表記が定着しつつある印象です)
飲食店の方のように、いち早くテイクアウトでのフォローに回るケースもあります。
飲食店のように他から見てわかるほどではなくとも、なんらかの対応が必要なケースは業種や業態を問わずあります。
たとえば、税理士業務ではテレワークやオンライン対応の必要性が急速に高まりました。
テレワークやオンライン対応により、ハンコや紙重視の仕事のフローの見直しも強まっています。
経済環境が悪化したり、経営不安が強まると経営努力に必要性を感じます。
ただし、経営努力が必要というだけでは、掛け声倒れになります。
まず、具体的かつ効果を実感しやすい経営努力がコスト削減です。
とくに金額の大きい家賃や人件費といった固定費、さらに変動費でも外注費などが見直しの対象になります。
(固定費が厄介な理由、外注費の落とし穴 費用と利益を見逃さない)
見直し時点での金額や割合だけでなく、前年・前前年からの推移も確認しておきたいところです。
経営努力 先行・フライング・前倒しとお金の確保
費用削減による経営努力は、支出削減と利益率の向上が期待できます。
ただし、売上が低下傾向にあったり、停滞したままでは経営がストップしてしまいます。
経済環境が好転するまで待つという選択肢もあります。
とはいえ、「うずくまって泣いていても始まらないから」売上対策もコスト削減と同時に取り組みたいところです。
・飲食店では、テイクアウトの実施
・ホテル業界では、テレワーク対象者へのリモートオフィスとしての貸出
・ZOOMを利用した面談
・在宅学習での「ウェビナー(ウェブセミナー)」 etc
売上対策としての経営努力といっても、全く未知だったという内容ばかりではありません。
経営の選択肢としてありうると考えられていた内容を、コロナ禍で先行・前倒ししている印象です。
手元のお金を確保しておくことで、当座の支払だけでなく、先行きの売上対策にも充てておきたいところです。
経営努力 好転をゲットするため
経営努力をしているから経営が改善するとはいえません。
経済環境が悪化する以前からの経営状態や、経営努力の方向性や度合が必ずプラスになるとも言い切れません。
また、経済環境の悪化が長期に渡り、経営努力が報われない最悪のケースもありえます。
とはいえ、状況がプラスに転じたときやプラスの可能性が見えたときには成果を出したいわけです。
コロナ禍対策では、政府や自治体が旅行観光業への呼び水としての経済対策も検討中です。
これまでなら売上対象ではなかった機会(客層・販売チャネル)もありえます。
蛇足
「お蔵入り」も好意的にみれば経営努力の表れですね。
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