期中の業績把握のためにやるべきことは!?
事業年度を足かせにしない月次決算!
決算書は作成が困難で厄介な印象ということもあり、
カチッとした業績の把握となります。
1年間の経営を把握するうえで重要なのですが、
1年間で一度という頻度は物足りません。
途中経過でも魅力のある業績の把握はできるはずです。

文字通りの切り株
途中の魅力 わからないのか?
アイキャッチ画像は伐採した後のケヤキの切り株です。
実家の敷地に長年放置していたケヤキ3本を先日林業会社に
伐採してもらいました。
ケヤキは落ち葉も多く、周辺の住宅にとって厄介者だったので
伐採は時間の問題でした。
林業会社から伐採前に資材としては使えないと聞いていましたが、
切り株をみると納得できました。
「フキダシ」のような断面だとは想定外でした(笑)。
プロ(林業会社)には伐採前から想定できた木の状態でも、
素人(私)には「?」でぼんやりしていたわけです。
同じ対象でも見方次第で把握できる内容は変わるわけです。
事業経営の把握でも当てはまりそうです。
途中の魅力 やるべきこととは?
事業経営の「期中」、月ごとの「月次決算」次第では、
途中経過でも業績の管理に有効となります。
金額や重要性に着目した毎月のやるべきことがはっきりしていれば、
1年間の終了を待つまでもありません。
月次決算での主要なやるべきことでは、
- 計上基準を統一しての売上の計上
- 仕入・外注費等を発生主義で計上
- ざっくりでも在庫の計上
- 売掛金・買掛金の残高を確認
- 固定費の計上
- 消費税関連の確認
といった対象が挙げられます。
在庫など厳密な計上を端折る対象もでてきますが、
大勢の把握に支障がなければ棚上げも可能です。
直近の投資や納税に関連した経営判断も年ベースの判断にも
精度の高い月次決算であれば役に立つはずです。
途中の魅力 「年」を足かせにしない!
1年間・事業年度という区切りは事業経営でも生活でも馴染み深く、
わかりやすい印象があります。
他方、事業経営は業種・業態・規模に関係なく継続が前提です。
決算により確定した段階での業績の把握は大切ですが、
1年間・事業年度といった「年」が足かせにもなります。
精度の高い月次決算での業績の把握は「年」の足かせを解く
という面で有効な選択です。
期中の時間の有効活用という面でも月次決算はおすすめです。
蛇足
ケヤキの伐採では木の売却による収入はゼロ円であり(泣)、
かえって林業会社への支払いが発生しました。
災害関連での伐採であれば所得税の「雑損控除」の対象ですが、
被害の予防措置なので対象外です(泣)。
植えた数十年前は「資産」価値の向上を期待したようですが、
残念ながら「費用」への振替で終了でした。
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