北陸地方 区別してみる

違いはあります。当然ですが。

消しゴムは能登島

1北陸地方 場所はともかく
2北陸地方 福井・石川・富山
3北陸地方 ではないのです!?

北陸地方 場所はともかく

北陸新幹線の開業以降、北陸地方でも変化を感じます。
とくに金沢市中心部では、アジア系だけでなく欧米系の外国人観光客が目立っています。
金沢市中心部のホテル建設も続いています。
テレビでも取り上げられることが多いようです。

しかし、北陸地方から一歩外に出れば印象は変わります。
北陸ってどこ?と聞かれることはないものの(日本海側でちょっと出っ張ったところのためでしょうか)、北陸三県の区別などは怪しい方も多そうです。
(北陸から見れば北関東や島根・鳥取だって曖昧な印象ですが)

北陸三県とその共通点、相違点をみてみます。

北陸地方 福井・石川・富山

まず北陸地方ですが、福井・石川・富山県を指します。
三県とも人口は多くはなく、それぞれ77万・114万・105万人です。全体でも300万人未満です。
三県は、それぞれに地域を区分する名称をもっています。

福井県(県庁所在地は福井市)
三県では関西よりで、嶺北と嶺南に分かれます。
北陸としてのイメージは福井市を中心とした嶺北の印象です。
敦賀市より南の嶺南は、以外にも関西弁だったりと「奥北関西」の感さえあります。
2019年現在は新幹線も工事中で、北陸三県では唯一空港がありません(泣)。
ただし、新幹線が未開業なのでポテンシャルはありそうです。

石川県(県庁所在地は金沢市)
三県では真ん中に位置しており、県名と県庁所在地の市名が不一致の県です。
(「石川」は明治時代に一時的に県庁がおかれた所の名称です)
能登地方(北)と加賀地方(南)に分かれます。
空港が2つある(小松空港・能登空港)一方で、能登地方には高速道路が無いという意外な面もある。
(能登地方には自動車専用の「のと里山海道(無料)」がある)
北陸新幹線の開業以降、もっともおいしいところをいただいた感がある。

富山県(県庁所在地は富山市)
三県では、最も東にある。
呉西と呉東に分かれます。
(「呉」は現在富山市となった呉羽町を指す)
西から小矢部川・庄内川・神通川・常願寺川・黒部川と一級河川があるが、北陸新幹線・北陸自動車道・国道8号線で移動が効率的にでき、さらに東海北陸自動車道も加わった。
北陸地方は関西圏の印象があるが、富山県(とりわけ呉東)は若干東日本寄りの印象がある。
(ラーメンも「富山ブラック」に代表される醤油味の印象)

北陸地方 ではないのです!?

北陸地方は福井・石川・富山県なのですが、若干誤解をされるのが新潟県です。

行政機関では「北信越」と北陸三県ともかかわったりするのですが、住民の意識としてはお互いに別の地域という印象です。
北陸新幹線開業で北陸(石川・富山)から東京が近くなった一方で、新潟県が相対的に遠くなった印象すらあります。
距離以上に疎遠な印象です。

2023年には北陸新幹線は福井県敦賀市まで延長されます。
そのときには、また北陸地方の印象も変わるかもしれません。

 

蛇足
あらためて北陸地方と新潟県の関連が気になりました・・・

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