節税よりも負担減、負担減よりも? 人生と仕事とお金をつなげる

足元を見ながら。


スギナのなかのチューリップ

節税よりも負担減

税理士と自己紹介すると、節税に詳しいと思われます。

確かに詳しいわけで(笑)、間違いではありません。

ただし、そうしたやりとりでちょっと困るのは、
税理士=節税をサービス、という図式です。

節税を提案しているのは間違いではありません。
しかし、相当ことば足らずな印象なのです。

税理士は税金のサービスを取り扱っていますが、
税金だけにフォーカスした提案をしていません。

税金の節約とプラスアルファの要素があります。

たとえば、経営者に節税をすすめるのは、
所得控除での節税だけを期待してではありません。
個人の確定申告といった短期の範囲でも、
所得減による国民健康保険や住民税の負担軽減を見込めます。

負担減よりも?

節税→関連する税金と社会保険料の負担減は、
ちょっと視野を広げることで理解できます。
税と社会保障の一体化の個人版という発想です。

社会保障というと健康保険や年金、会社勤めの方だと
労災保険や雇用保険が思い浮びます。
小規模企業共済は経営者の退職金ですので、
広い意味での社会保障といえます。
税金よりも生活に密接な影響を受ける仕組みといえます。

さらに別の見方をすると、社会保障の負担は、
税金よりも長期の人生(ライフプラン)と関連します。
1年といった短期から長期の視野です。

節税と関連した社会保障での負担減や利用は、
人生のおくり方ともつながります。

長期の視点をザックリと

税理士を劇画的にとらえると節税屋さん(?)のイメージです。
(私を含めて実際に見たことはありませんが(笑))

税理士と長く取引が続いている経営者には共通点があります。

経営だけでなく、ライフプランに渡る視野があることです。

長期の視点は希望や願望と想定外が混在するので、
短期の計画のような管理対象としては不向きです。

たとえば、石川県では北陸新幹線開業(や延長)を見越した計画という視野と
2020年(令和2年)からのコロナ禍という惨事があります。

とはいえ、短期(直近)の目標だけをみていても、
目前の状況に一喜一憂・右往左往してしまいがちです。

長期のライフプランに関わる視野をもちつつ、
短期の状況に合わせた管理が有効になります。

税理士は短期的な節税も提案します。
より中長期に渡る負担の軽減も考えます。

人生(ライフプラン)と仕事(ビジネス・事業)とお金がつながる視野が、
税理士にも経営者にも必要です。

 

蛇足
連日のコロナウイルス感染拡大の報道ばかりみていると、
視野は確実に狭く暗くなります。
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