実務の中で実践的に簿記を習得する準備とは?
鍵はオリジナルの目標と過程の設定

スキルアップしたいという気持ちは高揚感と同時に
空回りや失望もセットになりがちです(笑)。

せっかくの希望を残念にしない準備や環境があります。

取り違えようがないオリジナルネームタグ(Attic Products 東京都)

実践の簿記 教養から実践へ

仕事上の都合でお金の管理に関わる機会が増えると、

  • 簿記・経理
  • 税金・申告

といった面での関心が高まります。

税金・申告は税理士に依頼すると割り切る考えもありますが、
簿記・経理は習得したい方も少なくありません。

「教養」であればちょっとした読書だけでも割り切れます。
 (「ひみつきち発信 大人の教養簿記」で検索)

他方、簿記の「実践」となると「試験勉強」が連想できます。

現実には、時間に余裕のない状況で目前に経理処理があると
段階的な試験勉強が億劫になります。

大人の学習らしくゴールから逆算した学習を進める
が最短のルートと思えます。

発想は良いのですが、実践ができるかどうかが次の課題です。

実践の簿記 ゴールから逆算ができない!?

ゴールから逆算して目標を設定して課題をクリアする
という発想は仕事術の定番です。

定番の発想ですが、実践できるかは別問題だったりします(笑)。

簿記の学習では、通常ゴールは「決算」です。

決算処理を行って、損益計算書や貸借対照表を作成します。

日商簿記3級から税理士試験まで共通しています。

学習簿記のゴールは目標として参考になりますが、
実践・実務のゴールとは一致しません

簿記のゴールは決算処理・決算書作成です。

他方、実務上のゴールは決算後の税務申告があります。

個人事業であれば所得税、法人であれば法人税の申告があり、
さらに消費税の申告もあります。

税務申告申告は決算後の後処理だけに限りません。

むしろ期中の簿記・経理処理にも反映させる必要があります。

たとえば、消費税の処理。

本則課税であれ簡易課税・2割特例の選択であったとしても、
決算処理後だけに処理を済ませる税目とはいえません。

期中の取引と並行した経理処理がおすすめです。

扱うツールはペンや電卓ではなく、パソコンと会計ソフトです。

会計ソフトの利用は有効ですが、利用にあたって設定が必要です。

ゴールから逆算して課題をクリアする発想はおすすめですが、
簿記を実践の中で習得するためには準備や設定が必要となります。

実践の簿記 オリジナルの過程を設定する!

せっかくのやる気に冷水をかけられた思いかもしれません(笑)。

とはいえ、日商簿記3級から勉強を始めればなんとかなるか?
と思っていても後が続きません。

実務の中で実践的に簿記を習得するためには、試験勉強とは別の
オリジナルの過程を設定することがおすすめです。

税理士のサポートも選択肢の一つです。

習得には時間も必要となります。

決算も申告もまだまだ先、と言える時期がスキルアップの時期
ということもできます。

「教養」にとどまらない「実益」を得るための学習には、
適切な準備や設定、時間が鍵となります。

 

蛇足
アイキャッチ画像はネーム入りのタグです。
シンプルなデザインですが、オリジナルネームタグなので
取り違えようがありません。

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