天引きはコスパ重視のお金の管理です! 天引きを機能させるためには?
天引きとピンハネは違いますよ(笑)。
天引き最強 給料への余計なちょっかい?
勤務していたときにほっと一息をつきつつ、
ため息の対象になったのは給与明細でした。
ため息の原因は給与の支給額もさることながら(笑)、
天引きされている金額でした。
給料から天引きされている対象は下記の通りです。
- 源泉所得税
- 住民税
- 社会保険料(健康保険・介護保険・厚生年金・雇用保険)
時給であれ月給であれ天引きされた額をみると
決して少額ではないという印象でした。
天引きされる金額の印象は負担感があります。
天引き=余計なお世話、ちょっかいという印象です。
その反面、給与からの天引きという仕組みは
コスパ重視のお金の管理でもあります。
天引き最強 天引きでトラブル回避
税理士に登録して独立してみると環境が変わります。
時間の自由度が増えたり、選択の幅が広がります。
また、収入(売上)では源泉所得税はあるものの
勤務時代ほどの天引きはありません。
税理士業では「報酬額×10.21%」といった源泉徴収制度があります。
その一方で、住民税や社会保険料が天引きされることはありません。
うっかりしていると幸福感に浸ってしまいます(笑)。
収入からの天引きがなくなったからといって
- 社会保険料の負担がなくなったわけではなく
- 見えない負担が増えている
という現実があります。
フリーランス・個人事業主になると、社会保険料の管理は
自主的に行うことになります。
たとえば、年金。
国民年金の掛金納付は義務でもあり見過ごすことはありません。
しかし、国民年金だけでは老後の収入源が限られます。
また、給与からの天引き対象ではないものの
独立すると退職金とは縁が切れます。
収入からの天引きがなくなるということは、
将来のお金の管理を自主的にしなければならない
ということになります。
給与からの天引きは、自由に使えるお金の足かせでもありますが
現在と将来のお金の管理の仕組みといえます。
収入、手元に入ってくるお金だけをみていると
足元をすくわれます。
天引き最強 天引きを機能させる経理
経理処理を丸投げしたり、まとめて処理することをすすめられないのは、
お金の長期的な管理と相性が悪いからです。
毎月の経理処理をルーティン化していれば、
- 変化に気づきやすくなるだけでなく
- やっておくべき処理のもれがなくなる
というメリットがあります。
将来の資産形成は選択次第ですが、一挙に片付けるより
- お金のバランスを考えて
- 長期に継続して取り組む
という対象が中心です。
国民年金基金・付加年金・iDeCo・小規模企業共済などが
そうした取り組みの対象になります。
収入が確定した後では、上記の対象には取り組めません。
現在のお金の状況を前提に収入から天引きを計画して、
確定申告で成果を確認することになります。
お金の管理の仕組みとして天引きを機能させようとするなら、
経理処理の必要性がわかります。
蛇足
お金の管理として納得 → 天引き
お金の管理として理不尽 → ピンハネ
といったところですね。
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