秋からの税務会計で差がつく理由とは?
事業者目線の冬の停滞理由とは?
2024年(令和6年)9月上旬は残暑が続いています。
残暑というより夏そのものかもしれないくらいです(笑)。
他方で、ぼちぼち秋以降、冬に向かっての準備の時期です。
冬に税務会計の処理が停滞する理由を確認しておくと、
力の入れ方が変わるはずです。
秋から差がつく 冬にヤキモキする!?
9月といっても日中の最高気温が30℃を超えている日が続くと、
熱中症の対策が必要です。
エアコンを使ってクールダウンが適切です。
一方、冬になると寒いはずなのにカッカカッカとヤキモキする
といった時期もあります。
確定申告の期限を迎える3月だけとは限りません。
12月や1月も税務会計業務が思うように進まない時期です。
私の住んでいる石川県、北陸では鉛色の空模様も続き、
停滞感が強まります(笑)。
秋から差がつく 事業者目線の舞台裏
個人事業であれ、法人であれ、11月以降は年末調整の時期です。
従業員からの資料・データの収集、年末調整の処理が続きます。
「年末調整」という字面からは、年内12月で完了の印象ですが、
事業者目線では年明け1月も処理が続きます。
勤務先から従業員へ源泉徴収票を渡すことも含まれます。
年末調整は所得税の確定申告を勤務先で代替するので、
データを税務署や自治体に送る手続きが必要です。
- 税務署‐「法定調書」・「支払調書」
- 自治体‐「給与支払報告書」
支払調書は税理士などへの「報酬」が対象です。
上記とは別に、1月には「償却資産税」の申告もあります。
1月は営業日が少ないなかで税務処理が重なります。
2月からは確定申告の受付も開始されることもあり、
忙しない時期、繁忙期となります。
秋から差がつく 時間に余裕がある!
1月の法定調書や給与支払報告書、償却資産税の手続きも、
2月からの確定申告も自己都合では変えられません。
手続きの義務も締め切り期限もあらかじめ決められています。
残念な反面、いつから力をいれるか?は事業者次第です。
昨年やそれ以前のスケジュールが唯一の選択肢ではありません。
手法やツールも選択・変更できます。
年末調整で従業員からのデータの収集をオンラインで、
行政手続きもオンラインといった選択があります。
年末調整は必須の業務ですが、会計処理を停滞させないことも大切です。
一足飛びに全ての業務を効率化したり片付けたりはできません。
締め切りに迫られていない時期は余裕があると言えます(笑)。
冬の停滞を秋からの力の入れ方で改善することがおすすめです。
蛇足
アイキャッチ画像は早生の栗での栗ご飯です。
米は新米ではありませんが、秋らしさを感じます。
暑い日が続いていますが、秋は間近ですね。
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