お金で問題を解決できていますか?
お金を使って問題を先送り!?

お金で解決できることはお金で解決しましょう!
という発想には賛成です。

問題は「解決」のとらえ方です。

解決どころか、問題の先送りが続いているかもしれません。

30年以上活躍「松井サブレ」(前田製菓 石川県能美市)

お金で解決 避けたい再発明

「創意工夫」や「試行錯誤」はポジティブな印象です。

現状の問題を放置せず、制約にもめげずに解決に取り組む
前向きな姿勢です。

他方、手放しで礼賛できるとは言えません。

コストの増加を懸念してお金を出し惜しみすることで、
かえって効率性を残っているかもしれません。

無料のサービスや代替の製品やサービスを重視しすぎると、
充分な成果もえられず、お金も時間も失います。

たとえば、会計ソフト。

工夫して、スキルアップをして独自に開発もできそうですが、
安くて定評のあるソフトが多々あります。

「車輪の再発明」は避けたい選択です

お金で解決 買えばいい、変えれば済む?

情報収集や比較検討した上で、適切にお金を使って課題を解決
が理想的な展開です。

経理業務の効率化と会計ソフトに当てはまります。

特別仕様やプレミアムエディションといったソフトでなくとも、

  • 入力(クラウドでの連携、インポートも含む)
  • 集計
  • 転記
  • 決算書作成
  • 消費税処理 etc

といった機能は標準装備されています。

事業規模や会計処理に合わせた会計ソフトの選択はありますが、
導入をためらう理由はありません。

また、税法ほどクルクル変化するわけではないものの、
ソフトの利用に支障をきたさない更新も無視できません。

会計ソフトの頻繁な変更は業務の支障になりかねませんが、
年度単位での買い替えも選択肢です。

反面、会計ソフトの導入・更新・買い替えにお金をかけても、
問題が解決するとは言えません。

お金で解決 課題の洗い出しもフォローも!

銀行の支店の統廃合が続いています。

私の住んでいる石川県の地方銀行である北國銀行でも
2024年に5店舗が集約されました。

通帳を利用できず、カードのみ使用するタイプのATMへと
置き換えも進んでいます。

当座預金による小切手や手形の使用も廃止の方向であり、
ペーパーレス化・オンライン化が強まっています。

会計ソフトの利用にあたっても、ソフト自体や導入ではなく、
運用にも目を向ける必要があります。

銀行データをデジタル・オンラインで扱える状況に沿って
会計ソフトを運用する選択が合理的です。

また、会計ソフトを使っているとは言いつつも、

  • 発生主義ではなく、現金主義で処理
  • 納税予想や資金繰り対策では未利用
  • 会計ソフト単体での運用のみ

といった状況では経営の課題の解決には物足りません。

お金で課題を解決することには賛成です。

ただし、課題を洗い出したり、運用のフォローを含めて
解決につなげることがおすすめです。

お金を使っていても、課題が放置されたままでは、
問題の先送りとなります

会計ソフトの導入や利活用では、税理士のフォローも選択肢です。

 

蛇足
アイキャッチ画像は「ホームラン松井サブレ」です。
石川県能美市出身の野球選手・松井秀喜さんにちなんだお菓子です。
「ゴジラ」→「メジャー」→「ホームラン」の名称の変遷を経て
30年以上100万箱売り上げたそうです。
2024年(令和6年)機械の老朽化で製造が終了となりました。

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