ニセ税理士を見破る どんな身分証があるか

今回の記事はある種の雪辱にちなんで。 

ニセ税理士を見破る 郵便局で惨敗

先日、簡易書留の不在連絡票を受け取りました。
指定された郵便局に行き、郵便物を受け取る際に、
身分証明書の提示を求められました。
受取人と住所を確認するためです。

当日は仕事の都合上、身分証明書一式(後述)を装備していました。

私は住所と事務所の所在が異なるので、税理士証票を提示しました。

郵便局職員「?、これって社員証ですか?」

私「!??、いいえ、身分証です」

郵便局職員「名刺あります?」

税理士証票は税理士としての身分証明書です。
税務調査の際にも税務署職員に提示することが義務付けられています。

とはいえ、現実の知名度はぱっとしません。

ニセ税理士を見破る 身分証あれこれ

冬といえば確定申告です。
普段税務会計と馴染みのない方でも税理士と関わる機会が増える時期です。

 いざウェブで税理士を検索すると、大量の情報が溢れています。
ウェブでの情報は、何かしらのチェックを受けているわけではありません。
無資格にもかかわらず税理士と名乗るのは違法です。
といっても気づかれないかもしれません。

本物の税理士か偽物か、見極めが必要です。

普段付き合いのない方であっても、ニセ税理士を見破れる手段があります。
身分証です。

税理士として提示できそうな身分証は、以下です。
・名刺
・バッチ
・税理士証票
・電子証明書

前述の郵便局で期待された身分証は、名刺でした。

この名刺は、私がとあるサイトでデザインして発注したものです。

虚偽の記載はないのですが、第三者に身分を証明できる代物ではありません。

バッチ

もっともらしい身分証の一つかもしれません。
バッチについては以前も紹介しました。
(登録後 証票伝達その他)
もっともらしいアイテムではありますが、
このバッチだけでは本人確認は困難です。
あくまでそれらしいアイテムの一つです。

税理士証票

正式な身分証明書です。
氏名・顔写真・登録番号・事務所所在地が明記されています。
税務調査でも税務署職員への提示が義務付けられている身分証です。

電子証明書

一般には最も馴染みのない身分証です。
税務代理業務の電子申告の際に必要です。
 ウェブ上での身分証明書といえます。

ニセ税理士を見破る  騙されないために 

確定申告気になると、税理士と関わる機会が増えます。

また、コロナ禍ではリモートでの面談の機会も多くなるかもしれません。

普段利用しないサービスでのトラブルが増える可能性もあります。

 ウェブでの検索結果や名刺ではなく、
正式な身分証としての税理士証票があることを知っておいていただければ、
ニセ税理士の餌食にはなりません。 

 

蛇足
税理士証票を社員証と言われてしまったのは意外でした(笑)。

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