ビジネス経験と経理のレベルアップは一致しません!

「いつかやる」という発想は「やらない」の言い換えかもしれません。


今に全集中のセミ

ビジネスと経理 なんでも向上するか?

継続は力なりという格言があります。

カンの悪い私にとっては、救いになることばです(笑)。

取り掛かりの当初は不手際が多く、試行錯誤の連続でも
継続してノウハウが蓄積していくことで向上していきます。

とりわけビジネスの中心となる処理では、継続による向上は
取り組んでいる本人自身が最も期待します。

魅力的な継続による向上ですが、すっぽり抜け落ちている点もあります。

本業以外の処理や作業の向上です。

継続が向上ではなく、過去の繰り返しや惰性に陥っている
可能性もあります。

ビジネスと経理 個人事業と経理の実態

先日、内閣府の税制調査会より記帳に関する報告が
発表されました。
(参考資料:納税環境整備に関する専門家会合 2021年度 第6回)

個人事業者の方の経理と申告状況についての報告です。

■事業収入別の申告状況

青色申告(複式簿記):青色申告(簡易簿記):白色申告=3:3:4、の選択です。

青色申告の特典である青色申告特別控除は、正規簿記(複式簿記)と簡易簿記では、
最大65万円と10万円という差があります。

■年齢別の申告状況

個人事業主の年齢層が高いことがわかります。
(60代以上が47.6%)

白色申告の選択は60代以上で目立ちます。

その一方で、青色申告の選択は年齢間での割合に大きな変化はありません。

■青色申告(簡易簿記)での記帳年数

事業を続けているからとっても、記帳が簡易簿記にとどまっている
ケースが多いことがわかります。

ビジネスと経理 不自然な印象でも有意義な専門知

調査会の資料では、個人事業者と税理士の接点については
言及されていません。

私は税理士の立場から以下をおすすめしています。

  • 記帳や経理の適宜の実施
  • 白色申告よりも青色申告
  • 簡易簿記よりも複式簿記

こうしたおすすめする内容には共通点があります。

どれも自然には身につきません(笑)。

経理には複式簿記や発生主義といった考え方があり、
申告には税法の適用を検討する必要があります。

直感的にはわかりにくい、不自然な印象もあるかもしれません。
(たとえば、現金主義に対する発生主義)

とはいえ、長期にわたって続けることでプラスの効果を実感できる
専門知でもあります。

長期継続していくビジネスの成果を蓄積させるためにも
税理士との協業という選択肢はおすすめです。

 

蛇足
夏というとカブトムシやクワガタムシが人気ですが、
私はセミの方が好きです。
下積みが長いという親近感があります(笑)。

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