現金預金やキャッシュは多ければ問題無しか? 現金勘定に違和感ありますか?

帳簿上の金額の大きさをみて違和感をもてるかどうか、
会計や経理の理解の分かれ目です。

現金勘定に違和感 不可欠の資産

関心が集まりやすい存在は呼び方も多い印象があります。

たとえば、自分自身。

  • 私(わたし・わたくし)
  • 俺、オイラ、オラ
  • 当方
  • 小職 etc

税務会計分野では「お金」が該当します。

  • お金
  • マネー
  • 現ナマ
  • キャッシュ
  • 現金預金

短期的に事業の損益状況が赤字であっても、
お金があれば事業は継続できます。

2020年(令和2年)からコロナ禍でのゼロゼロ融資が
効果を発揮したことでもお金の重要性がわかります。

お金は事業継続に欠かせません。

一方で、経理や会計ではお金の総額だけの管理では不十分です。

現金勘定に違和感 現実と会計の整合性

医療法人に勤務していたとき経理部門に所属していました。

利用者の方から受け取るお金を集計して、
銀行に預金のため通っていました。
数百万円を抱えて、です。

日々の終業時には「金種表」を使って現金残高を確認していました。

上記の状況は見方を変えると、「現金及び預金」という一括りではなく、

  • 現金
  • 預金

という勘定科目ごとに明確に分けられ、管理していたといえます。

それって当たり前なんじゃない、といったツッコミが入りそうです。

簿記を勉強すると、現金と預金の処理は明確に分けます。

現金と預金をお金という総額だけでとらえても、
決算で辻褄(つじつま)が合わなくなります。

残高証明書のある銀行預金の残高は客観性があります。

それに対して、現金勘定は経理を曖昧にしていると、

  • 実際残高と帳簿残高が乖離する

という厄介な問題に直面します。

現金勘定の実際残高と帳簿残高のズレの要因は、

  • 記帳上のケアレスミス
  • 記帳漏れ
  • プライベートでの利用(流用)

といったことが考えられます。

現金勘定の実際残高と帳簿残高のズレが困るのは、
トラブルのタネを将来に残す点です。

現金勘定に違和感 違和感を覚えるのは誰?

現金勘定の実際残高と帳簿残高のズレでのトラブルでは、

  • 税務調査
  • 使途(しと、使い道)

を連想されるベテラン経営者も多いかもしれません(笑)。

上記のような連想は、経営者が現金の取り扱いを把握している
ということが含意されています。

その一方で、経営者も現金残高のズレが説明できない、
曖昧になる可能性もあります。

ケアレスミスやちょっとした記帳漏れを確認できない場合、
経営面からは不安や不信の原因となります。

決算や申告があるから現金残高を気に掛けるのではなく、
誤解や違和感の無い経理をしておくことがおすすめです。

 

蛇足
札束は圧倒的なお金の存在感を示しますが、
私は不器用なので管理できるか不安になります(笑)。
現状はそうした不安とは距離があるので幸いです(笑)。

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