対面の価値 それでも会う理由とフォロー

百聞は一見に如かずは、今だからこそわかるわけです。

対面の価値 リモートの功もあるけれど

2020年(令和2年)のコロナ禍による影響は、大半がろくでもないという印象です。
経済活動の萎縮や行動の自粛といった閉塞感が高まりました。

そうしたコロナ禍のマイナス面とは別に、いろいろな見直しの機会が強制的に前倒しもされています。
とくにリモートワークを進めようとした際に、仕事の紙書類やハンコ文化が妨げになっていたことも明らかになりました。
これまでなら見て見ぬふりをしていたわけです。

さて、リモートワークや外出自粛の反面として、対面の機会は減少しました。
ZOOM(ズーム)での打ち合わせや飲み会が、4月以降で常態化と急激な変化となりました。

面倒な「ご挨拶」という名の営業活動の応対が減って、幸いともいえます。

時間も労力も限りがあるので、無駄は省きたいものです。

その一方で、価値のある機会を失っているのでは、本末転倒です。

対面の価値 次につながるか

営業活動だけでなく、対面で会うことに価値はあります。

押し売りや強引な言質をとるための対面(というよりソフトな強制)は、その後に付き合う価値を生みません。
対面が否定的にとられるのは、次に会う機会の必要性を期待できないときです。

厄介なのは、対面が常にお互い様(イーブン)とはいかないことです。

たとえば、私がなんらかのセミナーに参加した場合。
私は、通常の本やウェブの断片からの情報では得られない情報を短時間で享受できます。
(理解とまでは言えませんが)
セミナーでの講師の声の抑揚や強調も、「言外」や「行間」を補う情報になります。
オンラインセミナーでカバーできる要素もあれば、実演をリアルで目の当たりにすることも理解のきっかけになったりします。

その一方で、講師の方にはセミナーを円滑に進めるための対面という限定的な価値に留まります。

セミナーの参加後に、再度同じ講師の方にお会いすることはないかもしれません。
しかし、セミナー後の理解や行動であたらしい機会につながります。

対面の価値 自分のメディアをもっておく意味

対面の価値は、イーブンとは限りません。

それでも会う理由があることや、対面の機会を次の機会につながっていることは何らかの手段で発信したいものです。

電話・メール・手紙という相対のコミュニケーション手段もあります。
重要な秘匿性の高い内容では有効です。

それとは別に、自分のメディアで考え方や取り組んでいることを発信しておくことも、対面される方のストレスを下げます。

 

蛇足
かつて、とある有名な経営者兼税理士の講演(DVD)を聞いて、強烈な方言に驚いたことがあります。
その方を主役にした映画の俳優とのギャップが大きすぎたからです(笑)。

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