予想問題 当たるかより作れるか

熱くなる前に深呼吸。

予想外の何か。

予想問題 お守り以上だから無視できない

どんな受験でも、直前期になると頼りたくなるのがお守りであったり、予想問題だったりします。

お守りも予想問題も共通しているのは、不安を解消したいという思いがあることです。

皮肉な見方をすると、不安を抱えている受験者の心のすきまは狙われやすいともいえます。
(黒服の方に「ドーン!」とやられないようにしましょう(笑))

予想問題は当たるとお守り以上の実益(得点・合格)が期待できます。

また、資格スクールのパンフレットなどをみると「的中!」と示されることもあり、無視できない存在です。

とはいえ、試験直前期に予想問題に振り回されるのも避けたいものです。

予想問題 当たるかより作れるか

予想問題は、一般には当たるかどうかがキモです。

しかし、ハズレたところで予想した方(やスクール)が特段の措置を講じてくれるわけではありません。
(講座の再受講割引など欲しくはありませんね)

さらに、予想問題が当たったところで、受験している本人がその場で回答できなければ何の効果もありません。

予想問題の意義を当たるかどうかというよりも、なぜその問題が予想となるかと視点を動かす方が冷静な分析につながります。

税理士試験の問題は、例年出題形式が決まっています。
簿記論は、計算のみ、大問3つの内の第3問は決算処理で他の2問は個別問題や構造論点。
同じ問題は連年出題されない。
(過去問の使い回しは無い)

形式や近年の傾向を考慮すると、予想問題が作れそうです。
予想問題が作れそうという発想に至るには、大ハズレや見当違いをしていないという認識が必要とわかります。

見方を変えれば、自分なりの予想をしつつ、資格スクールや受験雑誌の予想問題を参照していくことで、直前期の仕上げにつながります。

予想問題 ハズレてほしいを確認する

予想問題の最大の実益は、これが出題されたらアウトだと思える予想を突き付けられることです。

言い換えれば、直前期であっても残っている弱点から目を背けないようにするための手段として、予想問題を使うわけです。
こんな予想問題は見たくない・ハズレてほしいという予想が、弱点の抽出になります。

不安なときほど、既に安心して解答できる論点にばかり時間を割きがちです。

難易度の高い試験ほど、弱点が致命的な失敗につながります。

不愉快さを受け入れつつ、予想問題で示される論点と向き合う方が、しんどいのですが前向きです。

 

蛇足
税理士受験者の定番雑誌「会計人コース」も2020年9月号よりウェブに移行。
受験時代は、各スクールの予想問題を見ては、「・・・!?」でした(笑)。

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