仕事の属人化は常に嫌われ者か?
オーダーメイド・ワンオペの方向性とは?

好きなことばに「物は言いよう」があります(笑)。

ことばは見た目以上に剛腕な一面があります。

振り回されないための取り扱い説明も魅力です。

嫌われる属人化 あの人に聞かないと!?

特定の仕事に従事する期間が長期になってくると、

  • 細分化
  • 専門化

といった状況が生じてきます。

従事する方が特定のスタッフに偏ったままになると、

  • 「この処理は○○さんに聞かないとわからない」

といった状況になりがちです。

たとえば、私がかつて勤務していた通信会社。

設計業務が細分化されてる上に世代交代が停滞していたため、
特定のベテラン社員が専業で従事している分野がありました。

典型的な属人化といえる状態でした。

短期的にみれば、

  • 効率性
  • 確実性

といった面で期待できる水準が見積れていました。

反面、当該社員が欠けることになると、

  • 停滞
  • 不確実性

といったマイナス面が顕在化します。

大組織であるほど属人化の弊害が大きいことが想像できます。

一方で、大組織でないならば、見方を変えることにもなります。

嫌われる属人化 誰のサポートか?

私が税理士としてサポートしている現状のお客様は、

  • 個人
  • 小規模

といった状態です。

誰のサポートをしているか?、という問いでは、

  • 経営者(社長)

という返答でほぼ当たりです。

頭の天辺から足の爪先までガチガチに属人化しています(笑)。

従業員やスタッフがいる場合であっても、

  • 営業
  • 販売
  • 製造
  • 企画
  • 交渉
  • 人事
  • 経理 etc.

と経営者の存在で成り立っている現実があります。

事実上「ワンオペ」です。

記帳など経理面でのサポートであれば事業組織よりも
経営者のサポートを行うことになります。

属人的なサポートというよりサポート対象の業務を支援
といったスタイルとなります。

嫌われる属人化 方向性を間違えない!

いわゆる「丸投げ」といった経理面でのサポートがあります。

属人的な事務処理全体を丸ごと受け入れるというわけです。

シンプルで誤解の無い一面があります。

税務申告に焦点を絞り、金銭面で折り合いがついていれば
選択肢になります。

一方で、属人的な経営状況にもかかわらず「丸投げ」の結果、
経営者の判断が後手に回る可能性があります。

あるいは、経営者の意向を反映したオーダーメイドのサービス。

一見すると、経営者に寄り添う印象ですが、

  • FAX
  • 伝票
  • 銀行窓口 etc.

といった状況を放置しているならば話は別です。

属人的なサポートは必ずしも継続や延長、停滞ではありません。

従前とは異なる仕組みでの処理や運営のサポートを行うことも
属人的な対応です。

変化のスピードやコストといった事情を探りながら、
事業のサポートをすることになります。

「属人」といったことばだけで是非をとらえないように
留意する必要があります。

 

蛇足
和製英語は残念な外国語の運用として笑いのネタですが、
案外と新語が出たり定着しますね。
「ワンオペ(ワンマン・オペレーション)」もその一つです。

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