Excelの関数が使えない?、使わない?
順列と組み合わせの違いとは?

Excelは機能が多すぎて困るということは、
実際にはあまりありません。

必要な機能以外は見て見ぬふりをしています。

「見ている」よりも「見ぬふり」が多いかもしれません(笑)。

Excel関数 使わない?

パソコンとソフト無しでは税理士業の継続はできません。

職業柄、会計ソフトや税務ソフトの利用が欠かせませんが、
Chrome以外ではExcelが必須です。

会計ソフトや税務ソフトは経理や申告のための処理、
集計や出力に向いてはいます。

反面、入力や分析、見える化、シミュレーションといった
柔軟な処理には不向きな面があります。

データを加工できるExcelに魅力があります。

とはいえ、Excelは機能過多でもあります。

書店やウェブでExcelの関数だけを調べても、
私のアタマがフリーズします(笑)。

必要な関数さえ使えれば問題ないとはいいつつも、

  • 使い方を知らない
  • 処理の意味を理解していない

という理由から使えない状態かもしれません。

Excel関数 順列と組み合わせ

使用上つまづきやすいく利用度が高い関数では、
「VLOOKUP(XLOOKUP)」があります。

確かにとっつきにくい印象です。

一方で、シンプルだけどピンとこない関数もあります。

たとえば、「順列」と「組み合わせ」。

高校数学以来の再開かもしれません(笑)。

「順列」と「組み合わせ」は、

  • 特定の集団からいくつか抜き取るパターンの数を算出

という点では似ています。

Excelの関数でも利用可能で、シンプルな構造です。

以下では5つの要素から構成される集団より3つを選択
という場合のパターンを数えます。
 (要素は記号やビュッフェのケーキなどを想定)

■「順列」

Excel関数の処理は下記のようにシンプルです。

■「組み合わせ」

処理を一見すると、「順列」との違いがわかりません。

「順列」と「組み合わせ」は処理はシンプルで困りませんが、
結果がまったく異なります。

Excel関数 使えない!?、ではない選択肢

「順列」と「組み合わせ」の関数の処理はシンプルです。

パターンを算出したい局面もあります。

一方で、2つの関数の違いがわからないままでは、

  • 使わないのではなく、
  • 理解できていないから使えない

という不安から二の足を踏む可能性があります。

処理の効率化を目前にして見送るかもしれません。

あるいは両者の取り違えに気づかずミスを見逃す
といったこともあります。

Excelで利用できる便利な関数であっても、
理解が不十分だと使えません。

「順列」と「組み合わせ」関数は使わずに済む
かもしれません。

視点を会計ソフトに向けてみます。

現状、会計ソフトの利用無しでの経理は非効率です。

会計ソフトではデータの入力や取り込みをすると、
とりあえず決算書ができます。

出力された結果の状態や影響を検討しない選択はありません。

必ず出された結果を検討します。

経営判断の責任は経営者にあります。

AIが検討や検証をアシストしてくれるかもしれませんが、
経理や簿記の仕組みの理解は廃れません。

わからないから使わないも使えないといった選択ではなく、
税理士によるサポートがあります。

 

蛇足
「順列」は直感的には以下の処理です。

  • 集団から全て選ぶ樹形図から
  • 不要な分をバッサリ切る

「組み合わせ」は「順列」の結果より、

  • 選んだ要素の順序の並びを無視して
  • パッケージング化します

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